権敬源

権敬源：韓国代表のベテランミッドフィールダー

権敬源（クォン・ギョンウォン）は、1992年1月31日生まれの大韓民国出身のプロサッカー選手である。韓国代表として国際舞台で活躍し、複数のクラブチームを渡り歩き、多様な経験を積んできた。ポジションはミッドフィールダーとディフェンダーを兼任し、その高い戦術理解力と豊富な運動量でチームに貢献する。

クラブ経歴：アジアから日本へ

権敬源のキャリアは、全北現代モータースのユースチームからスタートした。2013年にトップチームに昇格すると、すぐにその才能を発揮し、2014年と2019年にはKリーグ1で優勝を経験している。その後、2015年にUAEのアラビアン・ガルフ・リーグのアル・アハリへ移籍。AFCチャンピオンズリーグでは決勝進出に貢献し、「2015 AFCチャンピオンズリーグ ドリームチーム」ベスト11にも選出された。アル・アハリではUAEプロ・リーグ、UAEプレジデントカップ、UAEスーパーカップなどのタイトルを獲得し、チームの中心選手として活躍した。

その後、中国の天津権健足球倶楽部を経て、2019年に全北現代モータースへ期限付き移籍で復帰。さらに尚州尚武FC、城南FCと移籍を繰り返した後、2022年、日本のガンバ大阪へ完全移籍を果たす。ガンバ大阪ではJリーグでのプレー経験を積み、2022年4月17日にはJリーグ初出場、同年5月8日には初得点を記録した。ガンバ大阪での契約満了後、2024年2月には水原FCに移籍し、現在も活躍を続けている。

韓国代表での活躍：ワールドカップへの出場

韓国代表としては、2017年10月7日のロシアとの親善試合でA代表デビュー。この試合で代表初ゴールも決めた。2022 FIFAワールドカップでは、グループリーグ2試合に出場。特にグループリーグ最終戦のポルトガル戦では先発フル出場し、チームの勝利に大きく貢献。韓国代表は3大会ぶり3度目のベスト16進出を果たした。ワールドカップでの活躍は、彼のキャリアにおける大きなハイライトと言えるだろう。

数々のタイトルと受賞歴

クラブチームと代表チームの両方でタイトルを獲得してきた権敬源。全北現代モータースでのKリーグ1優勝、アル・アハリでのUAEリーグ制覇など、数々のタイトルを手にしている。また、AFCチャンピオンズリーグ ドリームチーム選出という栄誉にも輝いている。

まとめ：多様なキャリアと将来性

権敬源は、韓国国内のみならず、UAE、中国、そして日本と、複数の国でプロサッカー選手として活躍してきた。ミッドフィールダーとディフェンダーの両方をこなせるユーティリティ性、そして献身的なプレーは、どのチームにおいても大きな戦力となるだろう。今後、さらなる活躍が期待される選手の一人である。

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