横山信二

横山信二（よこやま しんじ）

横山信二は、1893年に福井県で誕生した日本の著名な造園家です。彼の業績は主に、関東大震災後の東京における多くの復興事業に深く関わっており、特に隅田・浜町・錦糸公園の整備に貢献しました。

経歴

横山は旧制第八高等学校を卒業後、1921年に東京帝国大学農学部を修了しました。同年10月には明治神宮造営局外苑課に入局し、次の年には工務課に異動して技術者としてのキャリアを開始しました。その後、1924年には造営局技手に任命され、さらに帝都復興事業が始まると、1925年には内務省復興局技手に就任、1927年には復興局技師として昇進しました。

1930年、復興局の廃止に伴い復興事務局に関与し、再び大きな役割を果たしました。1932年まで復興事務局で働いた後は、内務省都市計画地方委員会技師として専念しましたが、1938年から病に倒れ、1939年に47歳でこの世を去りました。

業績

横山信二の業績として著名なものの一つに、1927年の帝都復興による東京と横浜の公園整備があります。特に東京の錦糸公園と隅田・浜町の公園の整備には多大な影響を与えました。浜町公園内の陸上競技場や野球場、隅田公園のプールスタンドなどの設計を担当し、錦糸公園の中央大トラックも彼の手により整備されました。

さらに、1932年からは北村徳太郎などと共に東京緑地計画協議会の幹事として参加し、東京緑地計画の原案を作成しました。この計画は、総額5億円を目標とした大規模なものであり、1937年には具体的な計画へと進展しました。緑地計画に加えて、風致地区の調査や道路緑化事業にも取り組み、当時の都市防備や景観の向上に寄与しています。

また、横山は東京景園倶楽部を設立し、1938年には内務省内に地域協会の創立に尽力しました。彼はこの協会の幹事を務め、造園業界の発展に力を注ぎました。

栄典

横山信二はその功績により、1930年には帝都復興記念章を受け取るなど、数々の栄典を賜りました。彼の業績は、現在でも公園や緑地計画に関わる多くの専門家に引き継がれています。彼の人生と業績は、日本の造園史における貴重な遺産として今も輝きを放っています。

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