横山常守

横山常守の生涯と業績

横山常守（よこやま つねもり）は、幕末の激動期に会津藩で活躍した若き武士であり、通称は主税（ちから）です。彼は1867年、パリ万国博覧会に参加するために渡欧し、その後白河口の戦いで22歳という若さで戦死しました。

養父・常徳と家族背景

常守の父は山川兵衛重英の四男であり、名を常道といいます。山川浩兄弟との血縁関係があり、家族の背景は非常に重要です。常守は会津藩の江戸家老、横山常徳の養子として育ちました。常徳は江戸の三家老の一人であり、藩主松平容保を支える重要な役割を果たしました。彼は京における会津藩の地位を高めるために尽力し、病気で帰郷するまで多くの功績を残しました。

ヨーロッパへの道

横山は家督を継いだ後、1867年に徳川昭武の随員としてパリ万国博覧会に派遣されました。彼は海老名季昌と共に選ばれ、1867年2月15日にフランス行きの船に乗り込み、横浜を出港。4月11日にパリに到着し、現地で同藩の同士たちである山川浩や田中茂手記と再会しました。彼は欧米諸国を視察する任務を受け、イギリスやプロシャ、オランダ、ロシアなどを訪問しました。しかし、日本では大政奉還の動きが進み、会津藩の状況は緊迫していたため、横山は急遽帰国することとなりました。

白河口での戦い

横山常守はその後、若年寄に任命され、白河城防衛のための会津藩部隊の副総督として西郷頼母を支える役割を担いました。1868年6月20日、奥羽越列藩同盟軍は官軍からの攻撃に苦しむこととなり、横山は勇敢に敵に立ち向かう決意をします。しかし、敵の激しい攻撃により、彼は被弾し、戦死するに至りました。その際、彼の従者は彼の遺体を収めようとしましたが、弾丸の集中攻撃を受け、やむを得ず首級のみを持ち帰る結果となりました。彼の生涯はわずか22年で終わりを告げました。

まとめ

横山常守は、その短い生涯の中で多くの歴史的な出来事に関与し、会津藩士としての誇り高い姿を見せました。彼の欧州訪問や白河口での奮闘は、幕末の日本の戦乱の中で重要な記憶として、今も多くの人に語り継がれています。彼の物語は、若さや勇気、忠誠心を象徴するものとして、後世の人々に影響を与えています。

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