横山樹理

横山 樹理について

横山樹理（よこやま じゅり、現姓：西川）は、日本のバレーボール界で顕著な業績を残した指導者であり、元選手です。彼女は1955年3月9日に福岡県北九州市で誕生し、中学時代にバレーボールを始めました。博多女子商業高等学校（現・博多女子高等学校）ではインターハイでの優勝を成し遂げ、その後のキャリアに大きな影響を与えました。

1973年、横山はユニチカに入社し、同年6月には18歳という若さで全日本代表に選ばれました。彼女は猛烈な努力とライブステージでの経験を活かし、1976年のモントリオール五輪では控えメンバーとして出場し、日本チームが金メダルを獲得する瞬間を見届けました。彼女のキャリアの中には、白井貴子や前田悦智子などのスター選手が引退した後も全日本チームを支える姿がありました。

1978年の世界選手権と1981年のワールドカップではエースとしての地位を確立し、銀メダルを獲得しました。しかし、1980年モスクワオリンピックでは、米国主導のボイコット運動の影響で日本が出場辞退せざるを得なかったため、横山は思い出に残る機会を失いました。1982年、彼女は現役を引退し、新たなステージへと進みました。

引退後、横山は福岡に帰郷し、結婚と出産を経て一時的に育児に専念しました。ママさんバレーの規定により、インドア日本代表としての経験者は引退後10年間が参加禁止となっていたため、この期間は子育てにフォーカスしました。その後、この規定が解除されると、彼女は中間市に拠点を構え、体育指導員として活動を開始しました。また、地元のママさんバレーチームに参加し、指導を行いました。

2007年には、飯塚高等学校の元師匠からの依頼を受けて女子バレーボール部の監督に就任し、約2年間その職を務めました。監督デビュー戦までの彼女の日々は「福岡にんげん交差点」（NHK福岡放送局制作）にて放送され、多くの視聴者に彼女の情熱や努力を伝えました。2010年には、『笑っていいとも』に出演し、幅広い認知度を獲得しました。

主な球歴と受賞歴

横山の全日本代表としての国際大会出場歴は以下の通りです：

• - オリンピック：1976年
• - 世界選手権：1974年、1978年、1982年
• - ワールドカップ：1977年、1981年

また、彼女は選手時代に数々の賞を受賞しました。主な受賞歴には、1975年の第9回日本リーグの敢闘賞やベスト6、1976年の第10回日本リーグベスト6、1979年の第13回日本リーグ最高殊勲選手賞などがあります。そして、2007年にはVリーグ栄誉賞を受賞し、長年にわたるバレーボール界への貢献が評価されました。

横山樹理は、その豪快なスパイクと親しみやすい笑顔で、多くのファンに愛され続ける存在です。これからも彼女のフィールドでの影響力が広がることを期待しています。

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