横山浩之

日本の映画監督、横山 浩之（よこやま ひろゆき、本名：横山浩幸）は、1960年9月26日に東京都葛飾区に生まれた。

横浜放送映画専門学院（現在の日本映画大学）で映像制作を学び、卒業後はテレビドラマの助監督としてキャリアを開始。連続ドラマや2時間ドラマの現場で経験を積んだ。

テレビでの経験を経て、活動の場を映画へと移す。ディレクターズ・カンパニー作品（特に井筒和幸監督）や、石井隆、竹中直人といった監督の下でチーフ助監督を務め、実践的なノウハウを習得した。

1995年、監督としてデビュー。劇場用全国公開作品『蝉祭りの島』では高い評価を得て、監督としての地位を確立した。

その後も精力的に活動を続け、横山楽居名義での作品制作も行う。2010年には日本初のUstreamネットドラマ『美人坂』の企画・演出を手がけるなど、新しいメディアでの表現にも積極的に取り組んだ。

2015年には「it JAPAN イット・ジャパン」を設立し、映画を通じた日本の魅力発信プロジェクトを開始。第一作である自身の監督・脚本作品『おとめ桜』は、2017年モナコ国際映画祭短編部門で最優秀脚本賞と最優秀女優賞を受賞。さらに2020年にも『その日に』で同映画祭にて受賞を果たし、国際的な注目を集めている。

横山氏が監督を務めた主な作品は以下の通り。

• - 『懐かしい日常風景』
• - 『難解の大決闘』
• - 『花嫁は16才』
• - 『会社にしたい!』
• - 『令嬢の失踪』
• - 『怨霊・スイートトラップ』
• - 『蝉祭りの島』
• - 『セクシュアル・ハラスメント』
• - 『イン アンド アウト』
• - 『ビターデイズ ベタートゥモロー』
• - 『訣別』
• - 『ディスティニー』
• - 『安倍桔梗ミステリィ−ファイル』
• - 『フィールズ エンジェル』
• - 『銀座愛物語・クラブアンダルシア』
• - 『ブルックリン橋をわたって』
• - 『罠・ボディファンドされた女』
• - 『ビターコーヒーライフ』
• - 『風来坊シリーズ 野花』
• - 『おとめ桜』
• - 『その日に』
• - 『EVER GARDEN』

脚本家としても活動しており、手掛けた主なシナリオ作品には以下のものがある。

• - 『熱い夜』
• - 『セクシュアル・ハラスメント』
• - 『ディスティニー』
• - 『おとめ桜』
• - 『フィールズ エンジェル』
• - 『ブルックリン橋をわたって』

さらに、企業CM、プロモーションビデオ、テレビ番組（報道、文化、情報番組など）の制作にも携わり、ディレクターとしても多くの実績を持つ。舞台演出やネットドラマなど、その表現の場は非常に多岐にわたる。

テレビドラマの助監督からキャリアを始め、映画監督として評価を確立し、新しいメディアや国際舞台での活躍も続ける横山浩之は、日本の映像界において多角的な活動を展開するクリエイターである。

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