横江竜司

横江 竜司（よこえ りゅうじ）は、1978年1月18日に宮城県黒川郡で生まれた、日本のモーターサイクル・ロードレースライダーです。全日本ロードレース選手権を中心に活躍し、特に250ccクラスにおいて顕著な成績を収めました。

彼の競技キャリアは、1997年に全日本ロードレース選手権のGP125クラスで幕を開けました。デビュー初年度は経験を積むシーズンとなりましたが、翌1998年には同クラスで年間ランキング9位に入り、その才能の片鱗を見せます。1999年はSP忠男レーシングチームよりヤマハのマシンで出場し、ランキング33位という結果になりました。

2000年からは、より排気量の大きいGP250クラスへとステップアップします。RACING TEAM森のくまさんからヤマハのマシンで参戦した初年度はランキング25位でしたが、経験を重ねるごとに順位を上げ、2001年には森のくまさんMIZTECBBIとして出場し、年間ランキング7位に入るとともに、GP250クラスでの初優勝を飾りました。これは、このクラスでトップ争いに加わる力がついてきたことを示す重要な一歩でした。

続く2002年、2003年も森のくまさんMIZTEC RTから参戦し、年間ランキングでそれぞれ6位を獲得します。2003年には最高位3位を記録するなど、表彰台にも登る活躍を見せました。2004年も森のくまさんMIZTEC･RT-佐藤塾から出場し、ランキング7位、最高位3位となります。この時期、横江選手はGP250クラスの有力ライダーの一人として安定した成績を残し続けていました。

そして、彼のキャリアにおける最大のハイライトとなったのが2005年と2006年のシーズンです。2005年、RT森のくまさん佐藤塾から参戦した横江選手は、年間ランキング2位という自己最高位を獲得しました。このシーズン、彼は2位を4回獲得するなど、常に優勝争いに絡む速さを見せていました。

特に圧巻だったのは2006年シーズンです。RT森のくまさん佐藤塾仙台から出場した横江竜司選手は、この年の全日本ロードレース選手権GP250クラスで圧倒的な強さを発揮しました。シーズンを通して実施された全6戦において、すべて優勝するという前人未踏の記録を達成し、見事年間チャンピオンに輝きました。これは、日本のロードレース史において特筆すべき偉業であり、彼のライディングスキルとチームの力が結実した結果と言えるでしょう。

GP250クラスが全日本選手権から廃止された後、横江選手はクラスを変更し、新たな挑戦を続けます。2007年からは、排気量の大きいJSB1000クラスに転向しました。RT森のくまさん佐藤藤塾仙台からヤマハで参戦した初年度はランキング20位となりましたが、翌2008年、2009年にはRT森のくまさん佐藤塾として出場し、連続で年間ランキング9位に入る健闘を見せました。

その後、2010年からはST600クラスへと活躍の場を移します。RT森のくまさん佐藤塾よりヤマハのマシンで参戦を続け、2010年から2013年まで同クラスに出場しました。長年にわたり、主にRT森のくまさん関連のチームとヤマハのマシンを駆り、様々なクラスで日本のトップレベルのレースに挑み続けました。

ロードレースライダーとしてのキャリアを終えた後、横江竜司氏はオートバイ業界に携わっており、現在は宮城県仙台市でバイクショップの店長を務めていることも知られています。特に2006年の全日本ロードレース選手権GP250クラスにおける全戦全勝という偉業は、今なお多くのロードレースファンに語り継がれています。

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