横浜市営バス野庭営業所

横浜市営バス野庭営業所

横浜市営バス野庭営業所は、かつて横浜市港南区野庭町に位置していた市営バスの営業所です。1974年に港南営業所の派出所として開設され、その後独立した営業所となりましたが、2006年に廃止されました。

概要

野庭営業所は、開設当初は港南営業所の派出所として機能していましたが、1990年に独立した営業所となりました。しかし、2003年に横浜市交通局から港北ニュータウン営業所とともに2007年までに廃止されることが発表されました。その後、2006年1月に予定より1年早く同年3月31日に廃止されることが再度発表され、同年3月26日に営業を終了、4月1日付で正式に廃止されました。

営業所跡地の一部はバスの折り返し場として利用され、停留所名も「野庭車庫前」から「野庭中央公園」に変更されました。2008年10月7日には、跡地に食品スーパー「FRESH DELI たまや」とドラッグストア「サンドラッグ」をテナントとする複合施設が開業しました。また、はとバスの横浜野庭営業所が2007年3月に開設されています。

沿革

1974年12月23日：港南営業所の派出所として開設。同時に、芹ヶ谷派出所は詰所に格下げ。
1980年10月1日：203、204、205系統の運行を開始。
1987年6月1日：351系統の運行を開始。
1990年6月11日：営業所として独立。
1993年6月：82系統を廃止。
1994年10月3日：28系統の芹ヶ谷 - 山下ふ頭線を廃止。
1995年2月13日：204、205系統を廃止。
2005年
7月4日：神奈川中央交通へ路線移譲を開始。71系統、203系統の一部を移譲。
11月28日：71系統、203系統の一部を神奈川中央交通へ移譲。
2006年
1月30日：71、203、206系統の全便を神奈川中央交通へ移譲。車両転属に伴い、77系統を港南営業所と共同管理化。
3月26日：営業終了。
3月27日：芹が谷詰所を廃止。77系統の全便を神奈川中央交通へ移譲。担当路線を全便港南営業所へ移管。45系統の野庭団地センター前経由の出入庫便、丸山台経由の出庫便、同洋光台駅発の入庫便、港南台駅前 - 芹ケ谷線の平戸 - 芹ケ谷間、359系統を廃止。
4月1日：野庭営業所を廃止。「さよならフェスティバル」が野庭車庫敷地内にて開催。
2007年
1月9日：営業所施設及び職員寮の解体工事を開始。
3月：はとバス横浜野庭営業所が開設。
2008年10月7日：跡地に食品スーパー「たまや」とドラッグストア「サンドラッグ」の複合施設が開業。

営業所廃止時の担当路線

以下は、野庭営業所廃止時（2006年3月27日および3月31日まで）に担当していた路線です。

港南営業所に継承された路線

45系統
洋光台駅前 - 南公園前 - 港南台駅前 - 清水橋 - すずかけ通 - ゆりの木通 - 上永谷駅前 - 丸山台 - 日限山 - 京急ニュータウン
洋光台駅前 - 南公園前 - 港南台駅前 - 清水橋 - すずかけ通 - 野庭団地センター前 - 野庭車庫前
上永谷駅前 - ゆりの木通 - すずかけ通 - 野庭団地東口 - 野庭車庫前
港南台駅前 - 清水橋 - すずかけ通 - 丸山台 - 上永谷駅前 - 平戸
51系統
上大岡駅前 - 港南区総合庁舎前 - 公務員住宅入口 - すずかけ通 - 野庭団地センター前 - 野庭車庫前
52系統
上大岡駅前 - 港南区総合庁舎前 - 公務員住宅入口 - 野庭団地東口 - 野庭車庫前
112系統
洋光台駅前 - 日野中央公園入口 - 公務員住宅入口 - すずかけ通 - ゆりの木通 - 上永谷駅前
洋光台駅前 - 日野中央公園入口 - 公務員住宅入口 - すずかけ通 - 野庭団地センター前 - 野庭車庫前
351系統
上大岡駅前→港南区総合庁舎前→公務員住宅入口→すずかけ通→野庭団地センター前→野庭車庫前 (51系統の深夜バス)
359系統
港南台駅前→清水橋→すずかけ通→野庭団地センター前→野庭車庫前 (45系統の深夜バス、2006年3月27日付で廃止)

神奈中バス舞岡営業所に継承された系統

77系統
横浜駅前 - 浜松町 - 水道道 - 保土ケ谷駅東口 - 権太坂 - 平戸 - 芹ケ谷
保土ヶ谷駅東口 - 権太坂 - 平和台折返場（保土ケ谷営業所と共管）

営業所廃止前に廃止・移管された路線

28系統
芹ケ谷 - 平戸 - 平和台 - 保土ケ谷駅東口 - 水道道 - 浜松町 - 御所山 - 桜木町駅 - 山下ふ頭入口 - 山下ふ頭
1994年のダイヤ改正で芹が谷 - 平和台折返場および、浜松町 - 山下ふ頭間が廃止され、保土ヶ谷営業所単独の運行となった。
71系統
上大岡駅前 - 最戸町 - 芹ケ谷
港南営業所との共同運行で、上記の区間便のみを担当。段階的に神奈中バス舞岡営業所に移管され、2006年1月30日に完全移管。
82系統
横浜駅西口 - 洪福寺 - 浜松町 - 水道道 - 保土ケ谷駅東口 - 平戸 - 平和台 - 芹ケ谷
横浜駅西口 - 洪福寺 - 浜松町 - 水道道 - 保土ケ谷駅東口 - 平戸 - 平和台
横浜駅西口 - 洪福寺 - 浜松町 - 水道道 - 保土ケ谷駅東口 - 平戸
1993年6月に廃止。
203系統
上大岡駅前 - 最戸町 - 芹ケ谷 - 平戸 - 東戸塚駅前
芹が谷 - 平戸 - 東戸塚駅前
港南営業所および神奈中バスとの共同運行。71系統と同様に、段階的に神奈中バス舞岡営業所に移管され、2006年1月30日に完全移管。
204系統
上大岡駅前 - 港南区総合庁舎前 - 上永谷駅前 - 平戸 - 東戸塚駅前
港南営業所および神奈中バスとの共同運行。1995年2月13日に神奈中バスに完全移管。
205系統
東戸塚駅前 - 保土ケ谷駅東口
神奈中バスとの共同運行。204系統と同様、1995年2月13日に神奈中バスに完全移管。
206系統
東戸塚駅前→平戸→芹ケ谷→最戸町→弘明寺→南区役所前→弘明寺→最戸町→芹ケ谷→平戸→東戸塚駅前
芹ケ谷→最戸町→弘明寺→南区役所前→弘明寺→芹ケ谷→平戸→東戸塚駅
* 2006年1月30日に神奈中バス舞岡営業所に移管。

車両

野庭営業所では、日野自動車製の車両が主に導入されていました。基本的には短尺の大型車が使用されていましたが、2000年には混雑対策として長尺車も導入され、51系統、52系統で使用されました。晩年にはいすゞ自動車製のエルガも配置されていました。

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