横浜雙葉中学校・高等学校

概要

横浜雙葉中学校・高等学校（よこはまふたばちゅうがっこう・こうとうがっこう）は、神奈川県横浜市の中区山手町にある私立の女子中学校および高等学校です。この学校は、完全な中高一貫教育を提供しており、横浜雙葉学園によって運営されています。神奈川県内で名門とされる「神奈川女子御三家」の一つにも数えられています。

歴史

横浜雙葉学園の起源は、17世紀半ばのフランスにさかのぼります。戦乱の続くフランスで、貧困層の子供たちを支援するために、ミニム会の修道士ニコラ・バレが1662年に無料の学校を設立しました。2年後には、教師としての修道女を育成するための修道会が設立され、教育活動が始まりました。

1872年（明治5年）、フランスから派遣された修道女たちが横浜に到着し、外国人の子供たちや貧困層の孤児を対象とした教育事業を開始しました。その後、いくつかの学校や孤児院が開設され、1900年（明治33年）には横浜紅蘭女学校が創立されました。この学校は、現在の横浜雙葉中学校・高等学校の前身となります。

教育課程

横浜雙葉中学校・高等学校は、小中高一貫の教育システムを採用しており、横浜雙葉小学校から約85名、中学校からは約100名の生徒が新たに加わります。中学3年生からは希望者を対象にフランス語の課外授業も実施され、高校では大学進学を視野に入れた授業が展開されています。

部活動

学校では、さまざまなクラブ活動が行われており、文化部や運動部が存在します。運動部にはテニス部、バレーボール部、バスケットボール部、ダンス部などがあり、生徒たちはスポーツを通じて団結力や協調性を養っています。

活動実績

2009年には、高校生チームが横浜地方検察庁主催の「検察官甲子園」で優勝し、その他の校外活動でも多くの成果を上げています。学業においても、進学実績は高く、2017年度のデータでは、多くの卒業生が国公立大学や有名私立大学に進学しています。

交通アクセス

学校は、JR根岸線の石川町駅から徒歩13分、山手駅からも徒歩15分の立地です。また、みなとみらい線の元町・中華街駅からは徒歩8分とアクセスも良好です。

著名な卒業生

横浜雙葉中学校・高等学校からは、多くの著名人が輩出されています。作家の中里恒子や声楽家の佐藤美子、元参議院議員の松あきらなど、文化界や政治界で活躍している卒業生が数多くいます。

このように、横浜雙葉中学校・高等学校は豊かな歴史と教育理念のもと、個々の才能を伸ばしつつ、社会の一員として成長できるような教育を提供しています。

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