横道坊主

長崎の悪ガキバンドから全国へ羽ばたいた横道坊主

1984年4月1日、長崎県で結成されたロックバンド、横道坊主。バンド名は長崎の方言で「悪ガキ」を意味し、その反骨精神とエネルギーを象徴するネーミングと言えるでしょう。

メンバーは、ヴォーカルとギター、そしてハープを担当する中村義人（1964年2月15日生まれ、長崎県長崎市出身）、ギターとボーカルを担当する今井秀明（1963年4月8日生まれ、長崎県長崎市出身）を中心に活動を始めました。初期メンバーには、ベースとボーカルの林田正樹、ドラムの梅本勝之進がいましたが、1995年2月25日に脱退しています。その後、バンドは幾度かのメンバーチェンジを経て、現在の編成となりました。

1989年には東芝EMIよりメジャーデビューを果たし、精力的な活動を展開。多くのシングル、オリジナルアルバムを発表し、全国各地でライブ活動を行い、高い人気を獲得しました。

その音楽性は、ストレートなロックサウンドを基調としながらも、メロディーの美しさ、歌詞の深みも持ち合わせており、幅広いリスナーを魅了しました。

数々のヒット曲を生み出した横道坊主ですが、その中でも特に有名な楽曲としては、『WICKED ANGEL』『TRASH SONGS』『I WANT…』『CRY』『夏の日の少年』などが挙げられます。これらの楽曲は、多くの音楽ファンに愛され、現在でも高い人気を誇っています。

また、横道坊主は、映画音楽への参加も手がけています。例えば、映画『ザジ ZAZIE』では、中村義人が主演を務め、横道坊主が音楽を担当しました。このように、音楽活動にとどまらない多様な活動も展開しています。

2018年12月29日には、ベースの永渕英男（1976年5月21日生まれ、佐賀県佐賀市出身）とドラムの黒田慎一郎（1976年1月23日生まれ、千葉県千葉市出身）が正式メンバーに加わりました。永渕と黒田の加入によってバンドは新たな息吹を吹き込み、現在も活動を続けています。

一方で、バンドの歴史においては、悲しい出来事もありました。1997年5月に正式加入したベーシストの橋本潤さんは、2014年4月14日、病気療養中に55歳で他界されました。また、1998年8月10日正式加入したドラマーの木谷秀久さんは2018年3月31日に脱退しています。

1990年代には、サポートメンバーとして高橋ロジャー和久がドラムを担当していました。

長年にわたる活動の中で、横道坊主は数多くのメンバーと共に歩んできました。それぞれのメンバーの個性と才能が融合し、独特の音楽性を生み出してきたと言えるでしょう。

ディスコグラフィー

横道坊主は、長年に渡り数多くのシングル、アルバム、ライブアルバム、ベストアルバム、ビデオ/DVD作品を発表しています。

シングル: WICKED ANGEL、TRASH SONGS、I WANT…、CRY、野良犬-月の酔う夜、Waltz、夏の日の少年、カケアガル、明日はどっちだ!!!、ブースト、breach、day for a day、Crushなど

オリジナルアルバム: DIRTY MARKET、CRACK、ROUGH ROCKS、TRASH IT!、横道坊主、BIRTH、MIND the GAP、burlesque、BReATHe、Happy!、がむしゃら、リサイクル、紅蓮、ゼロ、叫拳-kyowken-、BAD BOOSTER、DICE、BAD TIMES, GOOD TIMES、悲しみ 月 そして希望、ハカイトサイセイ／フラワー TRIBUTE EDITIN、UNDER the U.Kなど

ライブアルバム: LIVE innocence、LIVE!RECYCLE、情熱ライブ!など

ベストアルバム: THE BEST～1989-1994〜、傷痕 THE BEST 1995-1999、横道魂 -THE COMPLETE BEST 1989〜2004-、「Dragon High」〜25th Anniversary Best Selection PLUS、「GOLDEN ☆ BEST」など

ビデオ/DVD: 「Live is not over」、「Howling!!!」、「情熱ライブ! in 博多」、「ODBZV3050219」、「渋谷 THE GOOD TIMES!!」、「25周年祭」など

これらの作品は、横道坊主の音楽史を語る上で欠かせないものです。

メディア出演

横道坊主は、音楽活動以外にもメディアに出演するなど幅広く活動しています。

映画『ザジ ZAZIE』では、中村義人が主演を務め、音楽も担当しました。また、中村義人はラジオ番組『MIDNIGHT SPECIAL』（NACK5）にもパーソナリティとして出演していました。

まとめ

長崎で生まれた横道坊主は、「悪ガキ」というバンド名にふさわしいエネルギーと、洗練された音楽性で、日本のロックシーンに大きな足跡を残してきました。数々の名曲、そしてメンバーの入れ替わりを経て、彼らは常に進化を続け、これからも独自の音楽を奏で続けるでしょう。

もう一度検索