横須賀歌麻呂

横須賀歌麻呂：下ネタ界の異端児、その波瀾万丈な人生

横須賀歌麻呂（よこすか うたまろ）は、1973年10月2日生まれ、静岡県沼津市出身のピン芸人である。事務所には所属せず、独自の活動を展開している。

その芸風は、ズバリ下ネタ。しかし、単なる下品さとは一線を画す、洗練された下ネタを武器に、「地下芸人の帝王」「下ネタ界の吟遊詩人」と称されるほどの実力を持つ。チラシやSNSでは、名前の漢字表記が「横須賀歌麿」「横須賀歌麿呂」など、頻繁に間違えられるほど、独特の存在感を放っている。

下ネタへの道：人気者からチンピラへ

東京を中心に活動する横須賀歌麻呂だが、芸人になる前は地元の友人とコンビを組んでいた時期もあった。学生時代はクラスの人気者であったという彼だが、お笑い界の厳しさに触れ、強烈な個性が必要だと痛感。そこで辿り着いたのが、下ネタを連発するチンピラというキャラクターだった。

意外なことに、彼は子供の頃から漫画を描くのが得意で、現在もオリジナルグッズの手ぬぐいや自身のライブチラシなどのイラストを自ら手がけている。多様な才能を秘めた人物と言えるだろう。

才能と評価：40～50人のファンから映画主演へ

大塚恭司氏との交流は2004年ごろから続いている。大塚氏は、横須賀歌麻呂について「あらゆる要素を盛り込んだ完成度の高い下ネタを言う芸人」と評している。2013年1月当時、彼のファンは推定40～50人であったという。しかし、その後彼の活躍は目覚ましいものとなる。

2019年には、大塚恭司監督作品『東京アディオス』で本人役として主演を務める。そして、2022年11月25日には、自身企画・原案・脚本(共同)・主演を務めた映画『YARIMAN HUNTER』が公開された。この映画は、親に土下座して得た300万円の借金と5年の歳月をかけて制作されたという、彼の並々ならぬ情熱が注ぎ込まれた作品である。

多彩な活動：映画、テレビ、DVD

横須賀歌麻呂の活動は映画だけにとどまらない。テレビ番組『人類滅亡と13のコント集』『ケンコバのバコバコテレビ』などにも出演している。また、2012年にはDVD『CODE NAME YARI-MAN』をリリースするなど、多方面で活躍している。

『YARIMAN HUNTER』には、横須賀歌麻呂自身に加え、範田紗々、鳥居みゆき、元氣安など、個性豊かなキャストが多数出演。福田光睦氏が監督・脚本・製作を務め、平田弘史氏による題字、汐華千彩人氏による音楽と、スタッフ陣も豪華な布陣となっている。出演者は、実に多岐に渡り、多くの芸人が参加している。

彼の活動は、Twitter（現X）アカウント(@yokosukautamaro)からも確認できる。下ネタを武器に独自の道を切り開く横須賀歌麻呂。彼の今後の活躍からも目が離せない。

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