樫本共加

原加共加：日本の女子柔道界を彩った48kg級の闘士

原加共加選手は、岡山県出身の日本を代表する柔道家です。48kg級を主戦場として活躍し、数々の輝かしい戦績を残しました。持ち前の技術と精神力で、日本の女子柔道界に大きな足跡を残した彼女のキャリアを紐解いていきましょう。

若き日の才能と着実な成長

高校時代から頭角を現し、備前高校2年生時には強化選手選考会52kg級で3位に入賞。その後、岡山県立短期大学在学中には、再び強化選手選考会で3位に輝き、高い潜在能力を示しました。体重別選手権48kg級にも出場し、3位入賞と、着実に実力を付けていきました。

飛躍の1984年：体重別選手権優勝と世界選手権出場

1984年、岡山県総合グラウンド事務所所属となった原選手は、体重別選手権で大きな飛躍を遂げます。決勝では日本電気の中原ひとみ選手を破り、見事優勝を飾りました。この優勝により、世界選手権代表に選出されるという快挙を成し遂げます。ウィーンで開催された世界選手権では、初戦でカナダの日系選手、ティナ・タカハシ選手に敗れましたが、世界舞台での経験は、彼女の更なる成長の糧となったことは間違いありません。同年の福岡国際大会では3位に入賞し、その年の活躍は目覚ましいものがありました。

1985年：2度目の体重別選手権優勝と結婚

1985年には科学捜査研究所に移籍。強化選手選考会では惜しくも2位に終わりましたが、体重別選手権では決勝で常包千賀選手を破り、見事2連覇を達成しました。この年には結婚され、原姓となりました。

指導者の道へ：旭中学教員時代

1986年には旭中学の教員となり、指導者の道を歩み始めます。体重別選手権では3位に入賞し、現役選手としてのキャリアに幕を閉じました。

輝かしい戦績と日本の女子柔道への貢献

原加共加選手は、数々の大会で活躍しました。以下に主な戦績をまとめます。

1981年：強化選手選考会 3位
1983年：強化選手選考会 3位 (52kg級)
1983年：体重別選手権 3位
1984年：体重別選手権 優勝
1984年：福岡国際 3位
1985年：強化選手選考会 2位
1985年：体重別選手権 優勝
1986年：体重別選手権 3位

原加共加選手は、持ち前の技術と強い精神力で、日本の女子柔道界に大きな貢献をしました。彼女の活躍は、後進の選手たちにとって大きな刺激となり、日本の女子柔道の発展に大きく寄与したと言えるでしょう。 世界選手権での初戦敗退という悔しさはあったものの、体重別選手権での2度の優勝、そして世界選手権代表という偉業は、彼女の努力と才能の証です。 彼女の柔道人生は、多くの選手たちに勇気を与え続けるでしょう。

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