樹林舎

有限会社樹林舎について

有限会社樹林舎（じゅりんしゃ）は、日本の愛知県名古屋市天白区に本社を持つ出版社です。2004年5月に設立されたこの会社は、地域文化や歴史、民俗に関する書籍を中心に、多彩な出版活動を展開しています。

出版の主な分野

樹林舎は、特に東海地方、特に愛知県に焦点を当てた内容を多く出版しています。全国各地の郷土に根ざした写真集を数多く刊行しており、その中でも有名なのが「今昔写真集」シリーズや「写真アルバム 昭和」シリーズです。

今昔写真集シリーズ

「今昔写真集」シリーズは、2005年7月に発行された『東三河今昔写真集』を皮切りに、2010年までに8つの地域を対象とした本が出版されてきました。代表的な作品には、2008年の『奈良市今昔写真集』や2010年の『神戸市今昔写真集』、さらに同年の『大阪市今昔写真集』があります。これらの書籍は、それぞれの地域の歴史や文化を見つめ直し、写真を通じて過去と現在のつながりを探求するものです。

写真アルバム 昭和シリーズ

一方で、「写真アルバム 昭和」シリーズは、市民によって撮影された生活の一コマを収めた写真集です。このシリーズは2019年6月までに『瀬戸・尾張旭の昭和』など、80以上の地域を対象にした作品が発行されています。ただし、このシリーズでは、個人が特定できる写真の使用に制限があるため、肖像権の問題を考慮して写真の収集には相当の苦労があるといいます。

クラウドファンディングの成功

樹林舎は、2019年に名古屋テレビ塔株式会社と連携し、『名古屋テレビ塔クロニクル』を名古屋市の図書館や小学校へ寄贈するためのクラウドファンディングを実施しました。このプロジェクトでは、目標金額の20万円に対し、なんと46万1000円という金額を集めることに成功しました。これにより、多くの人々が名古屋の文化を学べる機会が提供されることとなりました。

総括

有限会社樹林舎は、地域の歴史や文化を大切にしながら、出版という形でそれらを広める努力を惜しまない出版社です。愛知県を中心に、多様な書籍を発行することで、地域社会や文化の振興に寄与しています。公式ウェブサイトやSNSを通じて最新情報を発信しており、読者との接点を大切にしています。

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