橋幸夫オールヒットメロディー第1集

橋幸夫オールヒットメロディー第1集

1961年7月にビクターレコードからリリースされた『橋幸夫オールヒットメロディー第1集』は、30cmLPのフォーマットで発売された橋幸夫の初のベストアルバムです。このアルバムは、彼の最初のベストアルバム『橋幸夫傑作集』に続く形で企画され、収録曲数の増加を図る目的もありました。橋幸夫が1960年7月にデビューした『潮来笠』を起点に、彼の人気曲を集めた作品です。

このアルバムは、デビューから翌年の5月にかけて発売されたシングルから厳選された14曲を収録しており、その中でビクターヒット賞を受賞した全てのシングルが含まれています。本作品は、彼の音楽の魅力を余すことなく伝えることを目的としており、前年に発売された25cmLP『橋幸夫傑作集』と比較しても、ボリューム感はかなりのものとなっています。

アルバムの収録内容

『オールヒットメロディー第1集』には、A面とB面にそれぞれ収録曲が分かれており、全体で12～14曲があります。以下はその具体的な収録曲のリストです。

A面

1. 潮来笠 (作詞：佐伯孝夫、作・編曲：吉田正)
2. 伊太郎旅唄 (作詞：佐伯孝夫、作・編曲：吉田正)
3. あれが岬の灯だ (作詞：佐伯孝夫、作・編曲：吉田正)
4. 君恋い波止場 (作詞：佐伯孝夫、作・編曲：吉田正)
5. おけさ唄えば (作詞：佐伯孝夫、作・編曲：吉田正)
6. 逢いたいぜ (作詞：佐伯孝夫、作・編曲：吉田正)
7. 喧嘩富士 (作詞：佐伯孝夫、作・編曲：吉田正)

B面

1. 流転がらす (作詞：佐伯孝夫、作・編曲：吉田正)
2. 木曽ぶし三度笠 (作詞：佐伯孝夫、作・編曲：吉田正)
3. 新三ひとり旅 (作詞：佐伯孝夫、作・編曲：吉田正)
4. 磯ぶし源太 (作詞：佐伯孝夫、作・編曲：吉田正)
5. 緋桜ふぶき (作詞：佐伯孝夫、作・編曲：吉田正)
6. 南海の美少年（天草四郎の唄） (作詞：佐伯孝夫、作・編曲：吉田正)
7. 花の白虎隊 (作詞：佐伯孝夫、作・編曲：吉田正)

このアルバムの特徴として、各曲の作詞・作編曲に佐伯孝夫と吉田正が共通して携わっていることが挙げられます。歌詞とメロディに彼らの個性が色濃く反映されており、聴く人に深い感動を与えます。また、アルバム内の曲数の増加が難曲を多く収録することを実現し、まさに橋幸夫の音楽的成長を感じられる1枚となっています。

このベストアルバムは、1950年代から60年代にかけての日本の音楽シーンにおいて、多くの人々に愛され続けています。収録された楽曲は、今でも多くのファンにとって思い出深いもので、橋幸夫の豊かな歌声を通じて、当時の情景や感情が甦ることでしょう。音楽の中で彼が描いた情景を感じることで、リスナーはより彼の世界に引き込まれていくのです。今なお、多くの世代に影響を与え続ける橋幸夫の魅力を改めて感じることができる貴重な作品として、このアルバムは評価されています。

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