橋本和幸

橋本 和幸（はしもと かずゆき）

橋本和幸は、1965年に神奈川県横浜市鶴見区で生まれた日本の著名な芸術家であり、空間デザイナーとして知られています。東京藝術大学美術学部において学部長および大学院美術研究科長を務める他、デザイン科の第9研究室（Design Embody）の教授として活躍しています。

経歴

橋本は横浜翠嵐高等学校を卒業後、馬車道美術研究所を経て東京藝術大学美術学部デザイン科に進学しました。ここで彼は基礎を築き、大学院では構成デザイン専攻の修士課程を修了しました。1993年には鹿島建設に入社し、インテリアデザイナーとしてさまざまな施設の設計に関与しました。その後2006年から東京藝術大学で教職に就き、彼の専門知識と創造性を生徒たちに伝えてきました。2025年には美術学部長と大学院美術研究科長としての職務を遂行しています。

主な活動

1990年代から活躍し始めた橋本は、美術展や空間デザインの分野で数多くのプロジェクトに取り組んできました。アート作品の発表だけでなく、ホテルや商業施設、住宅の内装設計に加え、地域プロジェクトとも連携してアートを発展させています。特に2024年からは東京藝術大学の芸術未来研究場瀬戸内海分校特別プロジェクトリーダーとして香川県や香川大学との協力を行っています。

美術・展覧会活動

80年代末から、グループ展や個展に作品を出展してきた橋本。1991年の卒業制作では大学買上賞を獲得したほか、「木のデザイン展」や「GTS観光アートプロジェクト」など、地域とアートをつなげるイベントにも参加しました。また、社会的なテーマに焦点を当てた「SUTTEN（素展）」や「SDGs × ARTs展」などにも参加し、アートの可能性を広げています。彼は研究室成果展「クラムボンっておぼえてる？」を主催するなど、教育活動にも力を入れています。

空間・インテリアデザイン

鹿島建設在職中、またフリーランスとしても多くの宿泊施設や商業施設の内装を手がけてきました。具体的には、ホテルモントレやホテル日航をはじめとする全国各地の宿泊施設、コレド日本橋、広島三越、いちごグループホールディングスなどの商業施設での空間演出が挙げられます。これにより、彼の独自のデザインが様々な場所に息吹を与えています。

地域連携・教育活動

地域との連携を重視し、「美術ワークショップ in 小豆島」や「森と子どもをつなぐ拠点づくり」といったプロジェクトを通じて、地域社会に貢献しています。また、「藝大×子ども展」や「センサリールームプロジェクト」では、教育や福祉とデザインの融合を図っており、より多くの人々がアートに触れる機会を提供しています。さらに、光州デザインビエンナーレや瀬戸内国際芸術祭にも出展し、国内外での活動を広げています。

まとめ

橋本和幸の活動は、多岐にわたり、地域とのつながりや教育支援においても高く評価されています。彼の作品やプロジェクトは、アートの力を通じて人々に感動や新しい体験をもたらし、今後の活躍が期待されます。

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