橋本康志

橋本 康志

橋本康志（はしもとやすし）は、日本の政治家であり実業家で、1956年1月11日に佐賀県鳥栖市で生まれました。彼は四期にわたり、佐賀県鳥栖市長を務めており、地域の発展に大きく寄与してきました。

学歴とキャリアの始まり

橋本は鳥栖市立鳥栖中学校を卒業後、佐賀県立鳥栖高等学校に進学し、1979年に早稲田大学商学部を卒業しました。その後、富士通に入社してシステムエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。国立大学病院向けのシステム開発に従事した後、1986年に富士通を退職し、株式会社中央軒の代表取締役に就任しました。

市長選挙経歴

2007年 - 初当選

2007年2月18日に行われた鳥栖市長選挙で、現職の牟田秀敏を破り初当選を果たしました。投票率は62.22%で、市民からの信任を受けた橋本は3月15日に市長に就任しました。

2011年 - 再選

2011年2月20日、再度市長選挙が行われ、前回の対立候補である牟田が返り咲きを狙いましたが、橋本は再選を果たしました。この選挙の投票率は57.40%となりました。

2015年 - 3選

2015年の選挙では、自民党の推薦を受けた前市議の中村圭一と対戦し、橋本は見事に3選を果たしました。投票率は49.80%でした。

2019年 - 4選

2019年、再び市長選挙が実施され、元市職員の槙原聖二と戦い、10票差で勝利し4選を達成しました。この時の投票率は44.58%で、前回比で減少しました。

2023年 - 敗北

2023年には自民党の推薦を受けた向門慶人に破れ、702票差で市長職を失いました。この選挙では投票率が過去最低の44.44%を記録しました。

市政の主な取り組み

橋本市長の時代には、鳥栖駅周辺の整備が最重要課題の一つとして掲げられました。特に、橋上駅化と新自由通路の建設を進める計画を発表し、JR九州と連携協定を結びました。しかし、126億円にも上る事業費の負担が重いため、基本設計の発表から数ヶ月で計画を撤回。市民からは期待の声もあったものの、コストの面から実現には至りませんでした。

また、執務期間中には市上下水道局の職員による架空発注問題が発覚し、市議会から辞職勧告決議案が提出されるなど困難な状況にも直面しました。橋本は議会解散や市長失職のリスクを強調しながら、続投の意向を示し続けました。

結論

橋本康志は、鳥栖市の市長として数回の選挙を経て長期間に渡り地域の発展に寄与しましたが、最終的には新たな候補者に市長職を譲る結果となりました。彼の在任中には、市民の期待を背負いながらもさまざまな課題に取り組んできたことが評価されています。

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