橋脇正典

橋脇 正典

（はしわき まさのり）

日本のラグビー界において、レフリー（審判員）と指導者という二つの重要な役割を担っている人物です。2021年現在、日本ラグビーフットボール協会が認定するA級公認レフリーの資格を持ち、国内における高レベルな試合での審判を担当しています。

経歴とラグビーとの関わり

橋脇正典氏は、まず選手としてラグビーに深く関わりました。高校時代は和歌山工業高校でプレイし、卒業後は大阪体育大学へと進学しました。選手時代の主なポジションはウィング（WTB）でした。ウィングは、フィールドの両サイドに位置し、スピードと正確な判断力を活かしてトライを取り切る、あるいは相手の攻撃を防ぐ役割を担うポジションです。大学卒業後、彼は選手としての道を終え、新たな形でラグビーに関わることを選びました。

審判員としての歩み

大学を卒業した橋脇氏は、ラグビー審判員としてのキャリアをスタートさせます。審判員には、選手の安全確保、ルールの厳正な適用、そして円滑な試合進行という重大な責任が伴います。彼は研鑽を積み重ね、日本ラグビーフットボール協会が公認するレフリー資格の階段を上がっていきました。2021年の時点で、彼は協会の定める公認レフリー資格の中でも上位に位置するA級公認レフリーとなっています。A級公認レフリーは、国内の主要な大会やトップレベルの試合を担当する資格を持ち、卓越したルール理解、的確な状況判断、そして選手やコーチとの適切なコミュニケーション能力が求められます。試合の流れを読み、時には厳しい決断を下すレフリーの存在は、ラグビーという競技が成り立つのに不可欠です。橋脇氏は、A級レフリーとして、フェアで質の高い試合環境を提供することに貢献しています。

指導者としての活動

審判員として活動する傍ら、橋脇氏は母校である和歌山工業高校ラグビー部の監督も務めています。高校ラグビーの監督は、単に戦術を教えるだけでなく、若い選手の技術指導、精神面の育成、チームとしてのまとまり作り、さらには規律や人間形成といった教育的な側面も担います。母校での指導には、選手時代の経験や、審判員として様々なチームやプレイスタイルを見てきた経験が活かされていると考えられます。監督として、彼は未来のラグビー選手を育て、チームを強化するために情熱を注いでいます。地元の高校で指導にあたることは、地域のラグビー振興にも繋がる重要な活動です。

二つの役割の両立

橋脇氏は、A級公認レフリーとして多忙なスケジュールの合間を縫って、和歌山工業高校の監督としても活動しています。審判員と指導者という、時に立場が異なる二つの役割を兼任することは容易ではありませんが、それぞれから得られる経験は互いに補強し合う関係にあります。レフリーとして見ることで得られる俯瞰的な視点やルール解釈の深さは指導に役立ち、逆に指導を通じて選手やチームの考えを理解することは、レフリングの際の選手の意図を読み取る助けとなるでしょう。このように、彼は多角的な視点からラグビーに関わることで、より深く競技を理解し、その発展に寄与しています。

まとめ

橋脇正典氏は、選手経験を経て審判員となり、現在は日本協会のA級公認レフリーとして国内の重要な試合を担当しています。同時に、母校である和歌山工業高校ラグビー部の監督として、後進の育成にも力を入れています。審判員と指導者という異なる立場でラグビーに関わることで、彼は競技の普及と発展に貢献しており、その活動は日本のラグビー界にとって貴重な存在と言えるでしょう。

関連項目

和歌山県立和歌山工業高等学校
大阪体育大学ラグビー部

外部リンク

* Instagram: @wako_rugby

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