橘家圓十郎

橘家圓十郎について

橘家圓十郎（たちばなや えんじゅうろう）は、長野県飯田市出身の落語家で、落語協会に所属しています。本名は鈴木剛で、1971年4月3日生まれです。彼の出囃子は『鶴亀』であり、幅広い演技スタイルで多くのファンに愛されています。

経歴

圓十郎の父親は理髪店を営んでおり、彼は長野県飯田長姫高等学校（現在の長野県飯田OIDE長姫高等学校）を定時制で卒業しました。1991年1月、橘家竹蔵に入門し、その際の前座名は『亀蔵』でした。その後、1995年11月には二ツ目に昇進し、2005年9月には三遊亭丈二、三遊亭金也、三代目桃月庵白酒、林家すい平（後に廃業）と共に真打昇進を果たし、橘家圓十郎に改名しました。

弟子

圓十郎が育成している弟子の一人には橘家万十がいます。彼は後進の指導を行いながら、自身の芸を磨き続けています。

出演番組

彼は『BS笑点』（BS日テレ）で大喜利コーナーに出演し、そこでの存在感が大きな話題となっています。特に、その風貌は目立つ存在でありながらも、座布団を獲得できない場面が多く、悲喜こもごもなエピソードが数多く存在します。彼の衣装である黒い着物は、BS笑点で活躍する三遊亭王楽が後に着用していることで知られています。

また、彼は「大喜利下克上」という本家の若手大喜利にも出演したことがあり(1998/7/5)、その際には優勝して座布団運び（山田隆夫の代理）を務めた経験も持っています。しかし、彼の長い足音が目立つため、桂歌丸から「ドタドタ歩くなようっさいな〜」と注意を受けることもありました。

過去の橘家圓十郎

橘家圓十郎の名前は代々受け継がれており、これまでに先々代や先代が活躍してきました。先々代の橘家圓十郎（1871年？ - 1912年）は、当初は並木清太郎という本名で活動し、四代目橘家圓蔵の門下で修業を積み、明治30年代末に名を改めました。また、先代の橘ノ圓十郎（？ - 1945年？）も著名な落語家であり、初代の橘ノ圓の門下として伝統的な芸を継承しました。

橘家圓十郎は、こうした先人たちの後を引き継ぎ、落語界での活躍を通して多くの人々に笑いを届けています。彼の落語は伝統を重んじながらも、新しい要素を取り入れたものであり、今後の活動にも注目が集まります。

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