機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ

機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ

『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』は、『ガンダムシリーズ』の一環として位置づけられた板倉俊之による小説です。この作品は芸能人が執筆した初のガンダム小説であり、『ガンダムエース』に連載されました。物語は宇宙世紀0082年を舞台にし、復讐を誓う少年カイン・ラグナードの生きざまを描いています。

あらすじ

第一巻

物語の主人公であるカイン・ラグナードは、かつて宇宙のサイド7で両親を失った孤児です。彼は他の孤児たちと共に、地球連邦軍の特殊部隊「シャドウズ」に参加し、ジオン残党と熾烈な戦闘を繰り広げています。ある日、カインたち「チーム5」は、組織の創設者ルオンズ・ヤージから中東の拠点「ヘルズゲート」にいる首魁の暗殺命令を受けます。しかし、彼らが敵と接触する中で、実はヤージが裏で暗躍していることが判明し、カインたちは巨大な陰謀の中に巻き込まれていきます。

カインはチームメイトのザルフやリネマと共に決死の脱出を試みるものの、激しい戦闘の中で二人を失う結果となります。カインは生き残り、復讐を誓い宇宙へと脱出します。

第二巻

シュテンドウジという宇宙海賊団に保護されたカインは、仲間と共に再びジオン残党「ファラク」と対峙します。彼らとの戦いは厳しいものでしたが、カインの復讐の意志は決して揺らぎません。この巻では、彼と仲間たちの絆や、戦うことで生まれるさまざまな感情が描かれていきます。

第三巻

カインはルオンズ・ヤージの退役式の際に再び狙いを定め、自身の復讐に踏み出します。しかし、彼の計画は思わぬ方向を辿り、ヤージとの接触がさらに彼を複雑な状況に引き込むことになります。この中で、様々な仲間との絆や、信頼が揺らぐ瞬間も描かれ、感情の起伏が物語を盛り上げます。

第四巻

ついにカインはヘルズゲートにたどり着き、復讐の最終局面を迎えます。仲間たちとの協力によって、彼はついにヤージとゾンクシーに対峙し、過去の悲劇に終止符を打とうとします。この巻では、復讐がもたらす苦悩や、仲間の絆の強さが深く掘り下げられています。

登場キャラクター

• - カイン・ラグナード: 本作の主人公。シャドウズの隊長として活躍し、復讐を誓っています。
• - ウイングス・ハウザー: 宇宙海賊シュテンドウジのパイロット。
• - セリア・ハウザー: ウイングスの妹で、ジム・コマンドのパイロット。
• - ルオンズ・ヤージ:シャドウズの創設者で、物語の陰の黒幕として描かれています。
• - カノラ・ゾンクシー: ヘルズゲートの首魁で、狂科学者として恐れられています。

この小説は、戦争や復讐をテーマにした深いストーリーと魅力的なキャラクター群が特徴です。ガンダムファンにとっては必見の作品と言えるでしょう。

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