櫂の目塔の属領

櫂の目塔の属領

『櫂の目塔の属領』（かいのめとうのぞくりょう）は、日本のヴィジュアル系ロックバンド「メガマソ」による2007年1月24日リリースの2作目ミニアルバムです。この作品は、前作のミニアルバム「涙猫」が発売されてから約1ヶ月半という短期間でのリリースであり、ファンにとっては期待が高まる中での新たな音楽的試みが詰まっています。

バンドのボーカル涼平は、自身のブログにおいて本アルバムについて「実験的な部分と王道の部分が混じった不思議なミニアルバムになってます」と述べています。この言葉から、アルバムが独自の音楽性を持っていることが伺えます。

しかし、残念ながらこのアルバム以降、メガマソはミニアルバムの制作を行わず、そして2017年11月23日のライブをもって解散することとなりました。このため、『櫂の目塔の属領』は彼らにとって最後のミニアルバムとなったのです。

収録曲

アルバムには以下のような楽曲が収録されています。

1. The majority loves KILLSTAR

• - 作詞・作曲：涼平

この曲はアルバムの序章とも言えるもので、涼平はブログで「おそらくこの歌詞を読んだだけでは作品の全貌はまだわからない」と述べており、曲の奥深さが感じられます。

2. Full NELSON 2nd Attack

• - 作詞・作曲：涼平

この楽曲については「様相は混迷を極める」と涼平が述べており、複雑で多層的なメッセージが隠されていることが予想されます。

3. METEO

• - 作詞・作曲：涼平

「彼らの興奮する理由はこの風化した状況を打破する現代的な存在の出現」との解説があり、社会的な視点からも興味を引く一曲です。

4. Mothermage=bounce

• - 作詞・作曲：涼平

この曲は「ある地点へ到達する感情」を表しており、何かを目指す強い意志が感じられます。

5. 塔は高揚する。

• - 作詞・作曲：涼平

この曲の歌詞は、物語が佳境に入ることを示唆しており、聴く者を魅了する力があります。

6. よる、さかな、かぜ、つらりな

• - 作詞・作曲：涼平

海辺の近くに位置するこの曲には「錆び付きやすいものを持ち込んではならない」という注意喚起が含まれています。背景にあるビジュアルが思い描かれます。

7. ドリムトシクレトルム

• - 作詞・作曲：涼平

この楽曲について、涼平は「何で彼らはヘリコプターにのってこの領にやってきたのか。覇権はだれが握るのか。その答えは一つしかない」と書いています。アートとしての挑戦が垣間見えます。

DVD

アルバムには「ドリムトシクレトルム」のプロモーションビデオも収録されており、視覚的にも楽しませてくれます。

メガマソの音楽世界は、このアルバムで新たな進化を遂げました。彼らが作り上げたこの作品は、多くのファンに影響を与え、音楽史に残る重要な位置を占めています。

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