欽ちゃんのどこまでやるの!

『欽ちゃんのどこまでやるの!』

『欽ちゃんのどこまでやるの!』は、1976年から1986年にかけてNETテレビ（現・テレビ朝日）系列で放送されていたバラエティ番組です。主演は萩本欽一で、番組は毎週水曜の21:00から54分間放送され、通称「欽どこ」と呼ばれました。番組の形式は、ホームドラマ風の公開録画で行われ、観客の前で収録が行われていました。

番組の設定と登場人物

この番組は、萩本家という架空の家庭を舞台にしており、夫婦として萩本と真屋順子が演じるキャストが中心でした。放送が進む中で物語が進展し、子どもたちも成長していく様子が描かれました。

• - 1977年、息子が誕生し、1978年にはその息子が子役に成長。その後、三つ子の女の子たちも登場しました。最初は人形で表現されていた三つ子は、後に3人の子役が演じることになります。
• - 1982年に大きな設定変更が行われ、成長した子供たちが新キャストとして登場しました。それに伴い、長男も代替わりし、視聴者に新鮮な印象を与えました。

番組の特徴とコーナー

『欽どこ』の特徴として、カラーテレビを舞台にしており、画面上に番組タイトルが表示される形式がありました。番組は視聴者が参加できるコーナーを多く取り入れており、特に「推理ドラマ」というコーナーではゲストと萩本が勝負を繰り広げ、外れた場合には旅行プレゼントがあるなどの楽しい要素がありました。

また、エンディングには「名作劇場」というシリアスなミニドラマが存在し、番組のバラエティ感を強調していました。1980年には放送200回を迎え、視聴率も驚異の30％を超えるなど、多くの視聴者に愛されました。

番組の人気と終焉

1983年には視聴率が42.0％を記録し、これは当時のバラエティ番組では非常に高い数字でした。パートナーの真屋とともに、萩本は「お茶の間ドラマ」として家庭向けの笑いを提供し、視聴者の心を掴みました。

1986年、番組は約10年間の歴史に幕を閉じることになりました。最終回ではゲストの堀内孝雄が特別に歌を披露し、萩本たち出演者が最後の挨拶をして番組が終了しました。番組終了後も、萩本の活躍は続き、そしてこの番組の影響を受けた多くのバラエティ番組が続々と登場しました。

復活とその後

1993年や2002年には、特別番組として復活し、当時のキャストも含めた懐かしのコメディーが展開されました。しかし、復活版は当時の雰囲気を完全に再現することはできず、視聴者の期待とは離れてしまう部分もありました。

最終的には、視聴者にとって『欽ちゃんのどこまでやるの!』は、家庭的な温かさと笑いを共に楽しむことができる特別な存在となったのです。

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