欽ちゃんの9時テレビ

欽ちゃんの9時テレビ

『欽ちゃんの9時テレビ』は、1980年10月13日から1981年3月23日までフジテレビ系列で放送された、萩本欽一司会のバラエティ番組です。全23回放送され、毎週月曜21時から21時54分まで放送されました。

番組タイトル

番組タイトルの「9時テレビ」は、放送時間の「午後9時」、放送媒体の「テレビ」、そして制作局の「フジテレビ」を掛け合わせたものです。タイトルロゴの「テレビ」の部分には、当時のフジテレビのロゴが使用されていました。

番組開始の背景

この番組の開始により、フジテレビ系列の月曜21時枠はバラエティ番組へと転換し、約6年半にわたって連続ドラマの放送が中断されることになりました。当時、萩本欽一は「どか～ん!!のど自慢」で一定の人気を得ていましたが、番組全体の視聴率が低迷していたため、番組からの降板を申し出ていました。しかし、フジテレビの編成担当者から「月9枠は開局以来20年間不振が続いていたため、視聴率を気にせずに、向こう10年間は萩本に任せる」と説得され、結果的に萩本が司会を務めた「欽ドン!」シリーズの復活へと繋がりました。

番組内容

番組のコンセプトは、「嫌がる人をテレビに引っ張り出したい」という萩本欽一が全国各地に出向き、ユニークな素人お笑いタレントを発掘するバラエティショーでした。番組では、一般からの出場者を「素人お笑いタレント」と呼び、独自の用語として使用しました。

番組は毎回場所を変えて収録が行われ、「ドカ〜ンのど自慢」というコーナーでは、歌の途中に複数回鳴らされる爆発音に合わせて、出場者が「ドカ〜ン」というセリフを叫ぶことが求められました。また、ミニコーナー「月光仮面」では、『月光仮面』の主題歌が流れる間に、白系のターバンやタオル、サングラスなどを身につけた複数の人物が街中の様々な場所に現れる様子が放送されました。

出演者

司会：萩本欽一

収録場所

番組は以下の場所で収録されました。

北海道札幌市
北海道（3ヶ所）
宮城県気仙沼市
福岡県飯塚市
福岡県福岡市
秋田県秋田市
秋田県本荘市
静岡県富士市
愛媛県松山市
東京都（2ヶ所）
広島県
広島県宮島市
長崎県諫早市
岡山県倉敷市
岡山県岡山市
石川県内灘町
石川県小松市

最終回では、これまでの放送で特に面白かった素人タレント7名を選抜し、フジテレビのスタジオで「選抜大会」が行われました。

その他

宮城県気仙沼市での収録回には、かつて『欽ちゃんのドンとやってみよう!』で萩本と共演していた「気仙沼ちゃん」が出演しました。

番組最終回の翌週には、『81オールスター春の祭典』が放送され、その翌週から後続番組である『欽ドン!良い子悪い子普通の子』が開始されました。萩本は、『春の祭典』でも司会を務めました。

関連項目

1980年のテレビ (日本)
欽ドン!
* 月光仮面

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