正木組

正木組について

正木組（まさきぐみ）は、福井県敦賀市に本部を置いていた暴力団です。この組織は神戸山口組の二次団体として知られ、2020年8月に解散しました。正木組は、組長の正木年男（本名：朴年男）を中心に、その勢力を拡大していきました。

組織の歴史

正木組の設立は、正木年男が中谷組に参加したことから始まります。彼はその後、中谷組の副組長に任命されましたが、1989年に中谷組が解散すると、五代目山口組に加わります。さらに、2005年には六代目山口組に参加し、幹部に昇進しました。2012年には六代目山口組の本家室長に就任するなど、組織内での地位を確固たるものにしていきました。

正木組は、2013年に福井県警察によって、労働者派遣法違反の容疑で若頭東正春が逮捕される事件に巻き込まれました。その後、2013年12月にはアメリカの財務省から、麻薬密輸や人身売買などの犯罪活動に関与しているとして金融制裁の対象に指定されました。

主要な事件と離脱

2015年、正木組は六代目山口組を離脱し、同年に神戸山口組を結成しました。正木年男はこの新組織の総本部長に就任し、さらなる権力を手に入れました。しかし、同年には福島第一原子力発電所における除染作業に法的に労働者を派遣したとして、関連する組員が再逮捕されるなど、問題が続出しました。

2016年には、正木組の事務所に対する銃撃事件が発生し、組の運営に影響を与える結果となりました。また、2018年には組員の暴行事件が報じられ、この事件によって組のイメージはさらなるダメージを受けました。

解散とその後

結局、正木組は2020年8月に解散することとなり、その活動は終焉を迎えました。この解散は、組織内部の問題や外部からの圧力によるものであったと推測されています。正木組の解散は、神戸山口組にとっても大きな出来事となりました。

組織の構成

正木組の構成員は、組長である正木年男をはじめ、若頭に東正春、若頭代行には竹内匡史が就任していました。これらの役職に加え、舎弟頭として立花清司、本部長には永井幹人、若頭補佐や顧問としても多くのメンバーが名を連ねていました。組織のトップから下までの関係性は非常に重要であり、正木組の運営において大きな役割を果たしていました。

正木組の歴史は、組織の力関係や内部の権力闘争だけでなく、日本の暴力団全体の動向を反映するものでした。この組織は、単なる犯罪組織に留まらず、社会に影響を与える存在であったことがわかります。

もう一度検索