武田久

武田 久（たけだ ひさし）

武田久は、1978年10月14日に徳島県徳島市で生まれた元プロ野球選手であり、投手として日本ハムファイターズで活躍しました。彼は右投左打という特殊なスタイルで、多くのファンに支持されました。

経歴

プロ入り前

武田は生光学園中学校に進学し、元々は内野手としてプレーしていましたが、3年生の頃から投手としての道を歩み始めます。彼は高校時代に四国大会での優勝を果たすなど、その才能を開花させました。生光学園高等学校では、1995年の夏に徳島大会で準優勝、1996年には四国大会に進むも1回戦敗退と、甲子園出場には至りませんでした。その後、駒澤大学に進学し、大学野球でも活躍。秋季リーグでは優勝し、防御率1位になり、最高殊勲選手にも選ばれました。

日本通運とプロ入り

大学卒業後は日本通運に入社し、都市対抗野球に出場する中で頭角を現しました。彼は2001年の大会で2勝を挙げ、毎回奪三振を達成するなどの活躍を見せ、2002年のドラフトで日本ハムファイターズから指名を受けます。入団後は様々な背番号を変更しながら、次第にチームの中心選手となっていきました。

日本ハムファイターズ時代

武田は2003年に一軍デビューし、初勝利を挙げます。2006年には、75試合に登板しパリーグ新記録の40ホールドを達成。この年はオールスターにも選出され、以降も2009年にはクローザーとしてリーグ優勝に貢献しました。2011年には、同一シーズンで100ホールドと100セーブという偉業を達成し、最多セーブ投手のタイトルを手にしました。さらに2012年には月間MVPを受賞し、3回目の最多セーブ投手にも輝きました。

引退後

2017年に引退し、2018年からは日本通運硬式野球部に戻り選手兼コーチとして活動を開始します。2019年には現役を退き、2020年からは日本製鉄東海REXで投手コーチを務めました。また、2023年10月には日本ハムに復帰し、投手コーチとしての活動を再開することが発表されました。

特徴・人物

彼の投球フォームは低重心で、平均球速約140km/hのストレートに加え、多様な変化球を投げ分けるスタイルが特徴です。また、実家は徳島市内のラーメン屋「名東軒」を経営しており、オートレースの熱心なファンでもあります。これまでの功績を通じて、武田は日本のプロ野球界において特別な存在となっています。

もう一度検索