武田和歌子…and music

ABCラジオ「…and Music。」シリーズ：音楽と共に歩むラジオ番組の変遷

ABCラジオで長年にわたり親しまれている音楽リクエスト番組「…and Music。」シリーズ。2021年10月3日にスタートしたこの番組は、パーソナリティの交代とともに、その形を変えながらも多くのリスナーに愛されてきました。ここでは、その前身番組である「武田和歌子 タソガレレストラン」から、現在の「田淵麻里奈…and Music。」まで、その歴史と特徴を詳しくご紹介します。

前身番組「武田和歌子 タソガレレストラン」

2020年10月10日から2021年9月25日まで、土曜日の夕方に放送されていた「武田和歌子 タソガレレストラン」。パーソナリティは、当時ABCテレビアナウンサーだった武田和歌子。武田が架空のレストランオーナーに扮し、1990年代から最新のヒット曲を流しながら、軽快なトークを繰り広げていました。

事前収録されていたため、高校野球中継期間中は休止となることがありましたが、夕方の時間帯に心地よい音楽とトークを届ける番組として人気を集めました。

「武田和歌子…and Music。」

「武田和歌子 タソガレレストラン」の後を受け、2021年10月3日にスタートしたのが「武田和歌子…and Music。」でした。放送時間も日曜日の午前中に移動し、生放送へと移行。武田が引き続きパーソナリティを務め、音楽リクエストを中心に、ニュース、天気予報、交通情報、ラジオショッピングなどのコーナーを織り交ぜた2時間番組として展開されました。

武田自身が選曲に関わり、番組タイトルに「…and Music。」というフレーズを入れたことからもわかるように、彼女の音楽への深い愛情が感じられる番組でした。「なにはともあれ 音楽を!」というコンセプトのもと、リスナーからのリクエストに応えながら、様々なジャンルの音楽を紹介。武田の親しみやすい人柄と、心地よい音楽が、日曜日の朝に安らぎと元気を与えていました。

2023年には、武田がアノンシスト賞の「ラジオ　フリートーク部門」で優秀賞を受賞。これは、番組冒頭のフリートークが高く評価されたことによるもので、彼女のパーソナリティとしての魅力が改めて認められました。

しかし、2024年9月29日をもって、武田は番組を卒業。これは、彼女がアナウンス部で新たなデスク業務を任されたことや、夫である小縣裕介が早朝番組のパーソナリティに就任したことなどがきっかけとなり、働き方を見直した結果でした。

「田淵麻里奈…and Music。」

2024年10月6日からは、田淵麻里奈がパーソナリティを引き継ぎ、「田淵麻里奈…and Music。」として新たなスタートを切りました。愛称「まりねぇ」として親しまれている田淵は、これまでにABCラジオで複数の番組を担当。その明るく親しみやすいキャラクターで、多くのリスナーを魅了してきました。

番組は、「武田和歌子…and Music。」から公式サイト、メールアドレス、コーナーの多くを引き継ぎ、新たな要素も加えながら、日曜日の午前を彩ります。田淵自身も音楽好きであり、彼女ならではの選曲やトークが、番組に新たな風を吹き込んでいます。

主なコーナー

「NEWS ・・・and Music。」

10時台の『ABCニュース』に続いて放送されるコーナー。1週間の主なニュースを取り上げながら、洋楽・邦楽問わず様々なジャンルの音楽を紹介します。

「11時がやってくる!ヤァ!ヤァ!ヤァ!!」

ビートルズにまつわる出来事を、往年の名曲と共に紹介するコーナー。ビートルズファンにはたまらない内容です。

「シチュエーション・リクエスト」

リスナーから寄せられた架空のシチュエーションに合った楽曲のリクエストを募集し、紹介するコーナー。リスナーの創造性と音楽への愛情が感じられます。

「きになるまりな!?」

田淵麻里奈が気になっていることや興味があることを、音楽を交えながら紹介するコーナー。田淵のパーソナルな一面を知ることができます。


「…and Music。」シリーズは、パーソナリティの交代や番組タイトルの変更を経ながらも、常に音楽を大切にし、リスナーとのつながりを育んできました。これからも、日曜日の午前を彩る音楽番組として、多くの人に愛され続けることでしょう。

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