武田有左

武田有左（1958年 - ）は、東京都出身の日本の建築家です。東京芸術大学美術学部大学院を修了後、三菱地所株式会社一級建築士事務所に入社し、建築家としてのキャリアをスタートさせました。2001年には株式会社三菱地所設計に所属し、2005年には+ANET lab.（プラス エーネット ラボ）を設立しました。

三菱地所設計時代には、数多くの重要な建築プロジェクトを担当しました。その代表的な作品には、代官山フォーラム、兜町日興ビル、銀座松竹スクエア、二番町ガーデン、心法寺客殿/庫裡などがあります。これらのプロジェクトは、いずれも武田の卓越した設計能力と、周囲の環境との調和を重視する姿勢を反映しています。

また、武田は他の分野の専門家とのコラボレーションも積極的に行っており、調布CIELOや練馬区立石神井公園ふるさと文化館などのプロジェクトでは、造形作家、照明デザイナー、ランドスケープアーキテクトといった多様な専門家と協力し、より洗練された建築空間を実現しています。

業界に先駆けて建築設計のCAD化を推進したことでも知られています。CADの導入は、設計プロセスの効率化だけでなく、より複雑で革新的なデザインの実現にも貢献しました。その功績が認められ、第一回匠美賞を受賞しています。

現在は、明星大学建築学部教授として、次世代の建築家育成に力を注いでいます。教鞭を執る傍ら、自身の設計活動も継続しており、常に新しい建築の可能性を追求しています。

著書

設計者のための「建築3Dスケッチ」 日経BP社
建築CGシミュレーション術（共著） 商店建築社

参考文献

新建築1992年4月別冊 シリーズ15三菱地所　新建築社
VA建築画報VOL.40 309 三菱地所設計12のグランドデザイン　建築画報社

外部リンク

武田 有左 - Facebook
登録建築家詳細 - 日本建築家協会

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