毎日新聞 (韓国)

大邱毎日新聞の概要

大邱毎日新聞（まいにちしんぶん、매일신문）は、大韓民国の大邱広域市を拠点とした地方新聞であり、1946年に創刊されました。この新聞は、地元の経済や社会問題に焦点を当て、地域住民に向けた情報提供を行っています。発行元は毎日新聞社ですが、同名の日本の『毎日新聞』とは異なる組織です。また、韓国全域を対象とする経済紙である毎日経済新聞とも無関係です。現在、本社は大邱広域市中区に所在し、社長はイ・チョンヨン（이창영）神父が務めています。さらに、韓国地方新聞協会の会員社でもあります。

歴史的背景

大邱毎日新聞の歴史は、1946年の創刊から始まります。当初は南鮮経済新聞（남선경제신문）という題号で発刊され、同年内の8月には大邱毎日新聞（대구매일신문）に改題されました。その後の1950年にはカトリック大邱大教区の管理下に置かれ、長年にわたりカトリック教会系の新聞として活動してきました。

1955年には、主筆のチェ・ソクチェ（최석채）が発表した社説が社会問題となり、大邱毎日襲撃事件が発生しました。これにより、自由党の幹部が社内で暴力行為を行い、チェ氏は国家保安法違反の疑いで起訴されましたが、最終的には無罪となりました。

社会運動との関わり

大邱毎日新聞は、社会運動に積極的に関与しており、1960年には2・28大邱学生義挙の先鋒となりました。これは韓国の四月革命に先駆けた重要な運動として位置づけられています。さらに、1964年には言論倫理委員会法に対する反対運動を主導し、言論の自由を守るための活動にも力を入れました。特に、政府の監視や弾圧に対して毅然とした態度を示しており、編集局長を含む複数の社員が反共法違反での起訴を受けるなど、数々の試練に直面してきました。

経営状態の変化

1980年代には、経営環境の変化が相次ぎ、同年の11月に嶺南日報を吸収することとなりました。これは政府による言論機関の統廃合の影響を受けた結果です。その後も経営状況は変化を重ね、1988年には毎日新聞と題号を改め、1995年には韓国の地方新聞として初めてインターネット上にウェブサイトを開設しました。

近年の動向

2022年3月、経営権が地元の高速バス会社である「Koreawide Kyungbuk」に移行しました。この変化により、地域資源との連携が期待されています。現在も大邱毎日新聞は、地域住民の声を反映した報道を心がけ、変わらぬ役割を果たしています。

公式情報

大邱毎日新聞の公式ホームページでは、最新の記事や情報を確認することができます。地域に密着し、社会に貢献する新聞としての役割を今後も続けていくことでしょう。

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