比嘉将太

比嘉将太（ひが しょうた、1987年8月2日生まれ）は、日本の元プロ野球選手です。ポジションは主に内野手でした。沖縄県出身。

野球キャリアの出発点は沖縄尚学高等学校でした。高校時代には、甲子園球場で行われた2005年の選抜高等学校野球大会に出場する機会を得ました。この大会では、後にプロ野球・千葉ロッテマリーンズで活躍する柳田将利投手（青森山田高）から本塁打を放つなど、打者としての高いポテンシャルを示しました。

高校卒業後、比嘉選手は社会人野球の強豪チームである西濃運輸に入団し、プレーを続けました。

社会人野球を経て、独立リーグへと活躍の場を移します。2006年末、愛媛マンダリンパイレーツと高知ファイティングドッグスの両球団が合同で実施したトライアウトを受験し、これに見事合格。翌2007年シーズンから、四国アイランドリーグに所属する愛媛マンダリンパイレーツの一員としてプロキャリアをスタートさせました。

愛媛でのプロ入り初年度は、比嘉選手の野球人生におけるハイライトとなりました。独立リーグのレベルに適応するのに時間はかからず、打撃で目覚ましい成績を残したのです。この年、打率.334という高打率をマークし、四国アイランドリーグの首位打者タイトルを獲得しました。これはリーグを代表する打者であったことを証明するものです。さらに、守備面でも評価が高く、二塁手部門でベストナインに選出されました。攻守両面での活躍により、チームの中心選手として欠かせない存在となりました。この時期、背番号は「4」をつけていました。

しかし、順調に見えたキャリアは一時的に中断します。2008年シーズン終了後、比嘉選手は自身の意向により、愛媛マンダリンパイレーツを退団することを決めました。

球界を離れていましたが、野球への情熱は尽きませんでした。約2年のブランクを経て、2011年1月、再び愛媛マンダリンパイレーツが実施した球団独自のトライアウトに挑戦し、合格。再び愛媛のユニフォームに袖を通すこととなりました。この復帰シーズンには、背番号を「61」に変更しました。

復帰シーズンもプレーしましたが、その年限りで再びチームを離れることとなります。2011年シーズン終了後の10月13日、契約期間満了をもって本人の意思により退団することが球団から正式に発表され、これがプロ野球選手としての最後のシーズンとなりました。

比嘉将太選手は、NPB経験こそありませんでしたが、独立リーグという舞台で自身の才能を開花させ、首位打者やベストナインといった個人タイトルを獲得する実績を残しました。特に、プロ入り初年度の打撃成績は特筆すべきものであり、独立リーグにおける優れた打者の一人としてその名を刻みました。波乱もありましたが、再び挑戦する道を選び、最後までプレーを続けた姿勢も、彼のキャリアを特徴づけています。独立リーグの選手育成という観点からも、比嘉選手の残した足跡は重要な意味を持っています。

主なタイトル・表彰

四国アイランドリーグ
首位打者（2007年）
ベストナイン（二塁手部門、2007年）

背番号履歴

4 （愛媛マンダリンパイレーツ、2007年 - 2008年）
* 61 （愛媛マンダリンパイレーツ、2011年）

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