毛利元靖

毛利元靖（1908年9月5日 - 1961年9月18日）は、徳山毛利家第12代当主として知られています。彼は山口県徳山市（現在の周南市）で生まれ、東北大学経済科を卒業後、南満洲鉄道株式会社（満鉄）に入社し、そのキャリアをスタートさせました。

満鉄では、本社総裁室管理課長代理、新京支社殖産課長、総務局管理課長など、様々な要職を歴任しました。これらの職務を通じて、彼は満洲における日本の経済活動や社会情勢に深く関与し、その経験は後の彼の活動に大きな影響を与えました。

第二次世界大戦後、毛利元靖は故郷の徳山に戻り、地域社会の復興と発展に尽力しました。1948年3月には山口県公安委員に就任し、治安維持に貢献しました。また、同年5月からは旅館「岐山」を経営し、地域経済の活性化に尽力しました。

1954年12月には、徳山商工会議所の会頭に選ばれ、地域経済の発展に指導力を発揮しました。彼は、中小企業の振興や地域産業の育成に力を入れ、徳山地域の経済発展に大きく貢献しました。

毛利元靖は、KRY山口放送の創設にも深く関わりました。彼は、ラジオ放送を通じて地域社会の情報発信を強化し、地域文化の振興に貢献することを目指しました。彼は初代会長として、KRY山口放送の基礎を築き、その後の発展に大きく貢献しました。KRY山口放送の敷地は、かつての徳山毛利邸跡地の一角に位置しています。

また、毛利元靖はロータリークラブの活動にも熱心に取り組みました。彼は、1955年から1956年、1956年から1957年の二期にわたり、徳山ロータリークラブの第3代、第4代会長を務めました。さらに、1957年5月14日設立の防府ロータリークラブの特別代表にも就任し、ロータリークラブの普及と発展に貢献しました。

毛利元靖は、毛利元秀を父に持ち、妻は木辺孝慈の娘である毛利行子です。長男は毛利就擧です。

このように、毛利元靖は、激動の時代を生き抜き、満鉄でのキャリア、戦後の地域社会への貢献、KRY山口放送の創設、ロータリークラブの活動など、多岐にわたる分野でその才能を発揮し、地域社会の発展に大きく貢献しました。

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