民主化運動青年連合

民主化運動青年連合とは

民主化運動青年連合（民青連）は、韓国の民主化運動における重要な組織であり、1983年9月30日に結成されました。この団体の設立は、青年活動家たちが中心となり、70年代から続く民主化活動を引き継ぐ形で行われました。彼らは「闘争拠点の回復」という明確なスローガンを掲げ、当時の政治的抵抗を象徴する存在となりました。

結成の背景

1980年5月に発生した光州民主化運動は、強権的な政府によって残酷に弾圧され、その結果、民主化運動全体が沈滞することとなりました。この状況の中、70年代の学生運動で活躍していた多くの青年活動家が再集結し、1993年9月30日に民青連を結成したのです。彼らは、結成宣言を通じて韓国社会の現状を「外部からの干渉と、それに便乗する少数支配層によって強制されている民族の分断」と捉えました。

セットされた目標

民青連が掲げた目標は、以下の4つです。
1. 民族統一に向けた民主政治の確立 - 真の民主主義を実現し、民族の統一を目指すこと。
2. 不正腐敗経済の是正と民族自立経済の達成 - 社会の不正を無くし、自立した経済体制を構築すること。
3. 創造的な教育文化体系の形成 - 自由な精神と多様性を持った教育と文化を育むこと。
4. 内戦防止と核の脅威の排除 - 内戦を未然に防ぎ、核戦争の危機に立ち向かうこと。

これらの目標は、当時の韓国社会における普遍的な問題を反映したものであり、民青連の活動の基盤となりました。

運動の継続と発展

民青連は、1985年に政府による厳しい弾圧に見舞われながらも、87年以降に新たな青年運動や大衆運動の中心として機能しました。特に、城南、安養、東ソウル、南ソウルなど6つの地域では、ホワイトカラーを含む産業別職場での青年連合が組織され、活発な活動が行われました。加えて、民青連は民族民主運動研究所を設置し、理論的な支援体制も整えました。

結成から解散まで

1992年9月、民青連の本部は正式に解散し、その参加組織は新たに「韓国民主青年団体協議会」に加わりました。この新たな協議会は、より広範囲でのコミュニティーの団結を目指し、様々な活動を展開しました。

まとめ

民主化運動青年連合は、韓国の民主化運動において多大な影響を与えてきた青年たちの結束した組織です。彼らの努力と活動は、韓国社会における民主化の進展に深く寄与し、その後の世代への活動の土台を築きました。今日の韓国における民主主義や青年の社会参加の意義を考える上で、民青連の存在は重要な歴史的要素として位置づけられます。

もう一度検索