水上澄子

水上澄子：少女漫画の世界を彩った作家

水上澄子は、日本の漫画家であり、少女漫画の世界で活躍しました。彼女は滋賀県出身で、1975年に講談社の漫画雑誌『なかよし』でデビューを果たし、その後、1980年代にかけて同誌を中心に作品を発表しました。

デビューと初期の活動

1975年、水上澄子は第10回「なかよし・少女フレンド新人まんが賞」に「両手いっぱいの花を」で入選しました。この作品が評価され、『なかよし』11月号に掲載され、プロの漫画家としてのキャリアをスタートさせました。デビュー後は、『なかよし』本誌やその派生誌である『なかよし増刊』、『なかよしデラックス』などで作品を発表し、着実にファンを増やしていきました。

作品の特徴

水上澄子の作品は、繊細な絵柄と心温まるストーリーが特徴です。少女たちの日常や恋愛、友情などをテーマにした作品が多く、読者の共感を呼びました。また、ゴシックミステリーやSFといったジャンルにも挑戦し、幅広い表現力を見せました。

単行本

水上澄子の作品は、いくつかの単行本にまとめられています。

恋の絵はどうかくの?（1977年）
樫の木物語（1979年）
たとえば野に咲く花のように（1981年）
花かざりの道（1982年）
ぼくたちの行進曲―聖クラレンス物語（1983年）
銀色のリフレイン（1984年）
* リンデングリーンの小鳥たち（1984年）

これらの単行本には、表題作の他に、短編作品や読み切り作品が収録されています。また、「しあわせの歌をつむいで」は、『「なかよし」読みきり傑作選（1976～80）』にも収録されています。

単行本未収録作品

水上澄子の作品の中には、単行本化されていないものも存在します。例えば、ゴシックミステリー「マスカレード」やSF作品「St.フェリシティ号は行く」などが挙げられます。これらの作品は、当時の『なかよし』やその派生誌で読むことができましたが、現在では入手が困難になっています。

まとめ

水上澄子は、少女漫画の世界で独自の地位を築いた漫画家です。彼女の作品は、繊細な絵柄と心温まるストーリーで、多くの読者を魅了しました。現在では入手が難しい作品もありますが、彼女の作品は今もなお、多くの人々に愛され続けています。

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