水原理枝子

水原 理枝子（みずはら りえこ）

水原理枝子は、1956年6月28日に鳥取県鳥取市で誕生し、2018年3月6日に東京都内で亡くなった日本の女子バレーボール選手です。現姓は伊藤です。彼女は中学1年生からバレーボールを始め、いくつかの学校を経てプロとしてのキャリアがスタートしました。

来歴

水原は鳥取家政高校での経験を経て、1975年に日本リーグのユニチカ貝塚に入部しました。1977年には全日本代表に選出され、ワールドカップで金メダルを獲得。彼女の活躍はこの大会において特に際立っており、日本にとって重要な成果となりました。

1980年にはモスクワオリンピックの出場メンバーに選ばれましたが、政治的な理由で西側諸国がボイコットをすることになり、彼女のオリンピック出場は実現しませんでした。しかし、翌1981年のワールドカップでは日本チームの主力選手として銀メダル獲得に貢献しました。

国内リーグでも活躍し、敢闘賞を1回、ベスト6賞を3回受賞するなど、顕著な成績を残しました。リアルタイムで彼女を指導したユニチカの監督、吉田国昭は水原を「サウスポーアタッカーとして大選手の域に到達した」と称賛しました。さらに、彼女は104試合連続出場の日本リーグ記録を保持しており、この記録は1984年に江上由美に破られるまで続きました。

人物・エピソード

水原には姉にあたる水原純子がいて、彼女も日立武蔵でバレーボール選手として活躍していました。姉の純子から「日立には来るな」と言われた水原は、好みに合ったユニチカ貝塚に進むことを決めました。後年、水原は「バレーボールで活躍できたのは姉のおかげ」と述懐し、その影響を認めています。

ユニチカの同期には、今は亡きバスケットボール女子日本代表の福井美恵子がいました。彼女らの友情やサポートは、選手としての成長にも寄与したと思われます。

球歴

水原理枝子の球歴は、以下の通りです。

• - 所属チーム: 市立高草中 → 鳥取家政高校 → ユニチカ貝塚/ユニチカ（1975-1983年）
• - 全日本代表: 1977-1982年

主な国際大会出場歴

• - 世界選手権: 1982年
• - ワールドカップ: 1977年、1981年

受賞歴

水原は、多くの称賛を受けており、以下のような受賞歴があります。

• - 1980年 - 第13回 日本リーグ ベスト6
• - 1981年 - 第14回 日本リーグ スパイク賞、ベスト6
• - 1982年 - 第15回 日本リーグ ベスト6
• - 1983年 - 第16回 日本リーグ 敢闘賞

水原理枝子の活躍は日本の女子バレーボールの歴史において重要な一ページを飾っており、彼女の情熱や努力は多くの後進に影響を与え続けています。

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