水商売をやめてくれないか

ゴールデンボンバー17枚目のシングル「水商売をやめてくれないか」：嫉妬とコントが交錯する楽曲

2016年4月27日、ロックバンド・ゴールデンボンバーの17枚目のシングル「水商売をやめてくれないか」が、スクーデリア・ユークリッド（Zany Zapレーベル）よりリリースされました。前作から約1年8ヶ月ぶりとなる本作は、CDのみの通常盤に加え、CDとオリジナルVRビューワ、そしてVRコンテンツ視聴用QRコードが同梱された初回生産限定盤の2形態で発売されました。

VRコンテンツと表題曲の歌詞

初回生産限定盤に付属するVRコンテンツには、「2016年3月15日 豊洲PIT (ゴールデンボンバー喜矢武豊 ハッピーバースデーパーティー)」で披露された4曲が収録されています。「ワンマン不安」「水商売をやめてくれないか」「†ザ・V系っぽい曲†」「女々しくて」という、ゴールデンボンバーの代表曲を含むバラエティ豊かな選曲となっています。

表題曲「水商売をやめてくれないか」は、水商売で働く女性への男性の嫉妬心を赤裸々に描いた楽曲です。作詞作曲を手掛けた鬼龍院翔は、テレビ朝日系『ミュージックステーション』に出演した際に、この曲について「普通はもうちょっとかっこよく包んで描くんですけど、嫉妬心を剥き出しで書きました」と語っています。このストレートな表現が、楽曲の大きな魅力となっています。ミュージックビデオには、過去作品「また君に番号を聞けなかった」「いいひと」にも出演している乃下未帆さんが「水商売で働く彼女」役として出演し、楽曲の世界観をさらに深めています。

コント仕立てのカップリング曲「GLORY LOVE」

カップリング曲には「GLORY LOVE (茶番)」と「GLORY LOVE (完全版)」が収録されています。「GLORY LOVE (茶番)」は、鬼龍院翔本人のYouTubeチャンネルやニコニコ動画で配信された動画で使用された楽曲で、コント仕立ての構成となっています。動画内には、ゴールデンボンバーのマネージャーがプロデューサー役として出演しており、楽曲と合わせて楽しめる内容となっています。「GLORY LOVE (完全版)」は、「GLORY LOVE (茶番)」からコント要素を除いたバージョンです。鬼龍院翔は、この楽曲について、自身が読んだ漫画「GLAY物語」に影響を受けて作ったと語っています。

チャート成績とシングルとしての成功

「水商売をやめてくれないか」は、2016年5月9日付のオリコン週間ランキングで初登場4位を獲得し、初週3.5万枚を売り上げました。これは、ゴールデンボンバーにとって2010年10月発売の「また君に番号を聞けなかった」から続く、シングル8作連続のトップ5入りという快挙です。

まとめ

「水商売をやめてくれないか」は、ストレートな歌詞とVRコンテンツ、そしてコント仕立てのカップリング曲という、バラエティ豊かな要素が詰まったシングルです。オリコンチャートでの好成績も証明するように、ゴールデンボンバーの音楽性とエンターテイメント性を凝縮した、記憶に残る作品と言えるでしょう。楽曲の持つ独特な魅力と、その背景にある鬼龍院翔の音楽への姿勢は、多くのリスナーに感動と共感を呼び起こしたに違いありません。 このシングルは、ゴールデンボンバーというバンドの、多様な表現力と高い人気を改めて示すものとなりました。今後の作品にも期待が高まります。

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