水島沙紀

水島 沙紀（みずしま さき）

日本の元女子バスケットボール選手。1991年4月24日生まれ、ポジションはガードフォワード。愛称は「セナ」として知られ、身長171cm、体重59kgでした。現役時代はWリーグのトヨタ自動車アンテロープスに所属し、バスケットボール女子日本代表としても活躍しました。

来歴

水島選手がバスケットボールを始めたのは小学校時代に遡ります。その後、高校は女子バスケットボール界の名門、桜花学園高校に進学。ここでは、後に日本代表の中心となる渡嘉敷来夢選手や岡本彩也花選手らとともにプレーし、高校バスケットボールにおける主要タイトルである高校三冠（インターハイ、国体、ウインターカップ）という輝かしい実績を残しました。

高校卒業後、水島選手は指導者になる夢を抱き、東京学芸大学へ進学します。大学でもバスケットボールを続け、全国レベルの大会であるインカレ（全日本大学バスケットボール選手権大会）の舞台を経験し、学業と競技生活を両立させました。

大学を卒業した2014年、トヨタ自動車アンテロープスに入団し、Wリーグのキャリアをスタートさせます。当初はチームのシックスマンとして、途中出場から試合の流れを変える役割を担うことが多かったですが、次第にその実力を認められていきます。特に、2016年のリオデジャネイロオリンピックで負傷したチームメイトの栗原三佳選手に代わり、スタメンとして出場する機会が増えたことが転機となりました。

日本代表としての活躍

トヨタ自動車での活躍が評価され、水島選手はバスケットボール女子日本代表に選出されることとなります。特に印象深いのが、2017年に開催されたFIBAアジアカップです。この大会で日本代表は決勝に進出。相手は強豪オーストラリア代表でした。この重要な試合で、水島選手はまさに圧巻のパフォーマンスを披露します。代名詞ともいえる3ポイントシュートを驚異的な成功率で見せつけ、9本中7本を沈めるという離れ業を演じました。この決勝での活躍により、チームトップとなる26得点をマーク。水島選手のシュートが決勝点となり、日本代表のアジアカップ3連覇に大きく貢献しました。この一戦は、彼女のキャリアにおけるハイライトとして語り継がれています。

アジアカップでの活躍後も、水島選手は日本代表に選ばれ続け、2018年にスペインで開催されたワールドカップにも出場しました。国際舞台での経験を積み重ね、チームに貢献しました。

現役引退

プロバスケットボール選手として約6年間、Wリーグの舞台でプレーした水島沙紀選手は、2019-20シーズン終了をもって現役からの引退を表明しました。高校、大学、そして実業団と各カテゴリーで高いレベルのバスケットボールを続け、特に日本代表としてはアジアカップでの歴史的な勝利に貢献するなど、そのキャリアを通じて多くの人々に感動を与えました。引退後は新たな道を歩んでいます。

経歴

桜花学園高校
東京学芸大学
トヨタ自動車アンテロープス（2014年〜2020年）

日本代表歴

2017年 アジアカップ
* 2018年 ワールドカップ

関連する人物としては、高校時代のチームメイトである渡嘉敷来夢選手や岡本彩也花選手、また所属チームや代表チームの選手たちが挙げられます。出身地は栃木県、大学は東京学芸大学であり、それぞれの出身者リストにも名を連ねています。

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