水戸市民球場

水戸市民球場（ノーブルホームスタジアム水戸）

水戸市民球場は、茨城県水戸市見川町に位置するスポーツ施設で、総合運動公園内にあり地域の野球ファンに親しまれています。施設は水戸市が所有し、水戸市スポーツ振興協会が管理を行っています。2018年6月より、地元の住宅メーカー・ノーブルホームが命名権を取得し、「ノーブルホームスタジアム水戸」として新たなスタートを迎えました。契約は2029年までの予定です。

歴史

水戸市民球場は1980年3月に竣工し、以来さまざまな野球イベントが行われてきました。特にアマチュア野球の聖地として位置づけられており、ひたちなか市民球場が完成するまでの間、プロ野球の公式戦も数回開催されていました。しかし、現在では多くのプロチームはイースタン・リーグ（二軍リーグ）に参加し、シーズン中に公式戦が行われています。

また、2008年までは高円宮杯マクドナルドトーナメントの主会場としても利用されていました。1994年にはスコアボードが改修され、従来のパネル式から磁気反転式へ変更され、その後さらなる進化を遂げました。

2017年8月から2018年にかけて大規模な改修工事が行われ、耐震補強や屋根の新設、外野スタンドの改修、スコアボードのフルカラーLED化などが行われました。これにより、2020年に国体の会場に選ばれることとなり、将来的にはプロ野球公式戦の誘致を視野に入れた改良が続けられています。

リニューアルとその後

2018年6月30日にリニューアルオープンした際、ノーブルホームスタジアム水戸として新たに生まれ変わりました。オープン式典には栃木県の作新学院を招聘し、県立水戸商業や常総学院との間で催された完工記念試合が行われました。このスタジアムはまた、茨城アストロプラネッツの公式戦の場ともなり、地域のプロスポーツ活性化に大いに寄与しています。

2020年には千葉ロッテマリーンズが北海道日本ハムファイターズとの公式戦をここで開催予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で実現しませんでした。千葉ロッテが水戸で公式戦を行うのは、実に61年ぶりの予定で期待が高まっていましたが、残念ながら開催できませんでした。

2022年7月には日本の野球文化を認める「日本野球聖地・名所150選」にも選ばれ、その名声は国内外に広がっています。

施設概要

このスタジアムのフィールドは、両翼100メートル、中堅122メートルのサイズを有し、内野はクレー舗装、外野は天然芝となっています。最大収容人数は20,000人で、内野には座席が配置され、外野は芝生席が広がっています。また、照明設備は6基の照明塔が設置され、夜間の試合も快適に観戦することができます。スコアボードはフルカラーLEDで、近代的な設備を整えています。駐車場も800台分用意されており、アクセスも良好です。

交通案内

水戸市民球場へは、水戸駅北口から茨城交通のバス「桜山・桜ノ牧高校経由 医療センター行き」に乗り、「市民球場前」で下車するのが便利です。また、国道50号線とアナハイム通りに接しており、車での移動も容易です。地域の人々にとっては、身近なスポーツ観戦の場として愛され続けている水戸市民球場。今後のさらなる発展が期待されます。

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