水曜ドラマ (日本テレビ)

水曜ドラマについて

『水曜ドラマ』は、日本テレビ系列で1985年10月から放送された連続テレビドラマの重要な枠です。このドラマ枠は、1988年9月までと1991年10月から2024年3月まで、毎週水曜日の22:00から23:00（JST）に放送されていました。放送形式はステレオ、字幕、データ放送、さらには解説放送も実施され、多様な視聴者ニーズに応えています。

作品のターゲット

この枠は、主に20代から40代の女性を対象とした作品がラインアップされており、数多くの有名女優が主演を務めています。特に2006年10月期に放送された『14才の母』が20%を超える視聴率を記録し、2007年1月期の『ハケンの品格』も大成功を収めました。さらに、2011年10月期の『家政婦のミタ』は、連続ドラマとしては約11年ぶりに40%以上の高視聴率を達成するという快挙を成し遂げました。

このような高視聴率を記録した作品が多く、さらに海外でもリメイク権が付与されるなど、国際的な展開も見せていることから、このドラマ枠は日本のテレビドラマ界において重要な役割を果たしています。たとえば『家政婦のミタ』や『Mother』は韓国でリメイクされ、『Woman』はトルコで制作されました。最近では2023年7月放送の『こっち向いてよ向井くん』で、久しぶりに男性が単独主演しました。

放送枠の変遷

元々、1985年10月以前はこの時間帯で30分番組が2本放送されていましたが、その後『金曜ドラマ』と枠を交換し、連続ドラマとして設立されました。1986年10月からはバラエティ番組が放送され、1988年4月には再びバラエティ枠に戻りました。その後、1991年に連続枠として再開され、2013年からは放送時間が拡大され、23時まで放送されるようになりました。

2009年には火曜22時枠の『火曜ドラマ』が廃止され、本枠が唯一の22時ドラマ枠となりました。2017年には土曜21時枠との枠交換が行われ、21時枠のドラマが全て廃止され、以降は22時枠での放送が続きました。2019年度に入ると、初回の拡大放送が廃止され、定時終了が原則となりました。

2024年にこの枠が廃枠となるとともに、新たに『土ドラ9』が土曜21時台に設けられることが発表されています。これにより、日本テレビのプライムタイム枠から連続ドラマが消えたものの、長年の歴史を持つこの枠は、多くのファンに愛され続けてきました。

CMと協賛

『水曜ドラマ』では、協賛スポンサーの位置づけも重要で、たとえば2014年の『明日、ママがいない』では、初回の放送において8社からの協力を受けました。しかし番組内容の問題により、第2回では協賛表示が中止され、一部スポンサーはCM放送すら行わない結果となりました。
また、2018年からは中国の企業Bytedanceがスポンサーを務め、動画共有サービス「TikTok」と連携したCMも展開されました。

このように『水曜ドラマ』はただのエンターテイメントではなく、視聴者の心に響く作品を届け、多くの愛情を受け続けるドラマ枠としての位置を確立しています。

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