水曜劇場 (TBS)

水曜劇場について

『水曜劇場』は、1961年から1982年、そして2009年から2010年にかけて日本のTBS系列で放送されたテレビドラマ枠です。毎週水曜日の21:00から21:54（JST）に放送され、多くの人々に親しまれてきました。この枠は、放送当時の日本のテレビドラマの代表格とも言われ、特にホームドラマのジャンルで数々の名作を生み出しました。

1期（1961年 - 1982年）

初めて放送が始まったのは1961年で、その当初は新劇の俳優を起用した文芸作品や社会派ドラマ、さらには時代劇とさまざまなスタイルを模索していました。しかし、1969年以降は「ホームドラマ」としてのスタイルが確立され、温かみのある家族の物語が多く取り上げられるようになりました。この頃、ドラマの演出・プロデュースを手がけた久世光彦氏の存在は特に大きく、彼の作品は多くの人々に感動を与えました。

1974年から1975年にかけて放送された『寺内貫太郎一家』や『ムー』などの作品は、またとない人気を博しました。1982年には『橋田ドラマ・結婚』が最後の作品となり、一時的にこの枠が終了します。

2期（2009年 - 2010年）

長い休止を経て、2009年に『水曜劇場』は27年ぶりに復活しました。これは、低迷していた水曜ゴールデンプライムタイムのテコ入れが背景にありました。復活後は、再びホームドラマを主体としつつ、新たにサスペンスにも挑戦しました。2009年には『夫婦道』の続編や、橋田壽賀子脚本の『となりの芝生』のリメイク版が放送され、視聴者からの支持を得ました。

2010年には初めて韓国ドラマ『アイリス』が放送され、初めて日本を舞台にしたことでも話題を呼びました。しかし、同年秋の改編によりこの枠は終了し、再びMBS制作のバラエティ番組に取って代わられました。

主な作品

『水曜劇場』には多くの名作があります。第1期には「純愛シリーズ」や『寺内貫太郎一家』など、多様な作品が放送され、視聴者に強い印象を残しました。第2期でも、ホームドラマやサスペンスが展開され、当時のテレビドラマシーンにおいて革新をもたらしました。

このように、『水曜劇場』は日本のテレビドラマ史において重要な役割を果たし、多くの世代に影響を与えてきました。その足跡は、今なお多くの視聴者の心に刻まれています。

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