水無月

水無月（みなづき）

水無月とは、日本の旧暦6月を指す言葉です。現在では、新暦の6月を指す言葉としても使われることがあります。

水無月の意味と由来

水無月の語源には諸説あります。

「水の月」説：梅雨の時期であり、田んぼに水を引く月であることから。
「水が無い月」説：梅雨の合間の晴れ間が多く、水が涸れる時期であることから。

水無月に関連するもの

水無月という言葉は、様々なものに使われています。

和菓子

水無月は、京都発祥の和菓子の一種でもあります。白いういろう生地の上に甘く煮た小豆をのせ、三角形に切ったもので、6月30日に行われる夏越祓（なごしのはらえ）に食べられます。夏越祓は、半年の間に溜まった穢れを祓い、残り半年の無病息災を願う神事です。水無月を食べることで、厄除けの意味も込められています。

大日本帝国海軍の駆逐艦

かつての大日本帝国海軍には、水無月と名付けられた駆逐艦が2隻存在しました。

初代 神風型駆逐艦 水無月：神風型駆逐艦の27番艦として建造されました。
睦月型駆逐艦 水無月：睦月型駆逐艦の6番艦であり、1927年に竣工しました。

音楽作品

水無月をタイトルに含む音楽作品も存在します。

秦基博のシングル「水無月」
里アンナのアルバム「水無月」

旧暦と水無月

旧暦は、太陰太陽暦とも呼ばれ、月の満ち欠けを基準とした暦です。そのため、現在の新暦（グレゴリオ暦）とは季節感がずれることがあります。水無月は、旧暦6月の異称であり、新暦の6月とは少し異なる時期を指します。

旧暦の各月の異称

1月：睦月（むつき）
2月：如月（きさらぎ）
3月：弥生（やよい）
4月：卯月（うづき）
5月：皐月（さつき）
6月：水無月（みなづき）
7月：文月（ふみづき）
8月：葉月（はづき）
9月：長月（ながつき）
10月：神無月（かんなづき）
11月：霜月（しもつき）
12月：師走（しわす）

まとめ

水無月は、日本の伝統的な言葉であり、様々な意味を持っています。季節の移り変わりや文化を感じさせる言葉として、今も大切にされています。

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