水神宮

水神宮とは

水神宮（すいじんぐう）は、その名の通り、水神を祀る神社のことです。水神とは、雨や川、海など、水に関わる神々の総称であり、古くから人々の生活に欠かせない水の恵みをもたらす存在として崇められてきました。水神宮は、そうした水神への感謝の念を表すとともに、水害や水難から人々を守ってくれるよう祈る場として、日本各地に建立されています。

水神宮の祭神は、地域や神社によって異なりますが、一般的には、以下のような神々が祀られています。

罔象女神（みつはのめのかみ）: 日本神話に登場する水の女神で、水神の代表的な存在です。
龍神: 古代中国から伝わる水の神で、雨を降らせる力を持つとされています。
大綿津見神（おおわたつみのかみ）: 海の神であり、航海の安全や豊漁を祈願する対象です。
その他: 地域の風習や伝承に基づいた、様々な水に関わる神々が祀られています。

水神宮の社殿は、他の神社と同様に、本殿、拝殿、鳥居などで構成されていることが多いですが、特に水に関わる場所に建てられていることが多いのが特徴です。例えば、川のほとりや池のそば、海に近い場所などに見られます。また、境内には、手水舎や水に関する碑などが設けられていることもあります。

各地の水神宮

水神宮は、日本全国に数多く存在しており、それぞれ異なる歴史や特色を持っています。以下に、主な水神宮とその特徴をまとめました。

正式名称が水神宮の神社

水神宮教会 (福島県相馬市): 福島県相馬市に鎮座する神社です。
水神宮 (茨城県ひたちなか市湊本町): 茨城県ひたちなか市湊本町に鎮座する神社です。
水神宮 (茨城県ひたちなか市関戸): 茨城県ひたちなか市関戸に鎮座する神社です。
水神宮 (静岡県掛川市): 静岡県掛川市に鎮座する神社です。
雨宝水神宮 (高知県長岡郡大豊町): 高知県長岡郡大豊町に鎮座する神社です。
水神宮 (長崎県東彼杵郡波佐見町): 長崎県東彼杵郡波佐見町に鎮座する神社で、「波佐見水神宮」とも呼ばれます。

旧称・通称が水神宮の神社

金蛇水神社 (宮城県岩沼市): 宮城県岩沼市に鎮座する神社で、旧称は水神宮です。
水神社 (茨城県つくばみらい市青木): 茨城県つくばみらい市青木に鎮座する神社で、「水神宮」とも呼ばれます。
水神社 (茨城県つくばみらい市伊丹): 茨城県つくばみらい市伊丹に鎮座する神社で、「水神宮」とも呼ばれます。
水神社 (茨城県つくばみらい市福原): 茨城県つくばみらい市福原に鎮座する神社で、「水神宮」とも呼ばれます。
水神社 (千葉県我孫子市根戸新田): 千葉県我孫子市根戸新田に鎮座する神社で、「水神宮」とも呼ばれます。
隅田川神社 (東京都墨田区): 東京都墨田区に鎮座する神社で、旧称は水神社、水神宮、浮島宮です。
水神社 (東京都江東区): 東京都江東区に鎮座する神社で、「亀戸水神社」「亀戸水神宮」とも呼ばれ、亀戸香取神社の兼務社です。
水神社 (静岡県伊東市): 静岡県伊東市に鎮座する神社で、「水神宮」とも呼ばれます。
水神社 (静岡県磐田市大立野): 静岡県磐田市に鎮座する神社で、「水神宮」とも呼ばれ、大立野の神社も参照。

その他

上大越水神宮 (福島県田村市): 福島県田村市大越町の字名であり、旧称は田村郡大越町大字上大越字水神宮です。
水神宮橋 (長野県北安曇郡白馬村): 長野県北安曇郡白馬村にある、姫川に架かる橋です。

水神宮と関連する信仰

水神宮は、水に関わる信仰の中でも特に重要な位置を占めていますが、その他にも、以下のような関連する信仰があります。

水神社: 水神を祀る神社の一般的な名称で、水神宮と同様に、水の恵みへの感謝や水難からの保護を祈願する場です。
水天宮: 水の神である天之御中主神（あめのみなかぬしのかみ）を祀る神社で、安産や子授けのご利益があるとされています。
水分神: 山や川の水の分配を司る神で、農耕に欠かせない水の恵みをもたらすとされています。

水神宮は、地域の人々の生活と深く結びついた信仰の形を今に伝える貴重な文化遺産です。訪れる際には、その歴史や背景に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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