氷見カレー

氷見カレーとは

氷見カレーは、富山県氷見市で生まれたご当地カレーです。その最大の特徴は、氷見産の煮干しを必ず使用すること。この煮干しの風味が、他にはない独特の味わいを生み出しています。2008年に、あるテレビ番組で紹介された「氷見牛カレー」がきっかけとなり、地元商工会議所が町おこしの一環としてカレーを推進。市内の飲食店が集まり「氷見カレー学会」が結成されました。

現在、17店舗が加盟しており、各店が独自のアイデアを凝らした氷見カレーを提供しています。当初は、レストラン「ブルーキッチン」のシェフ、土居博氏が会長を務めていましたが、現在は金谷和義氏が会長の座についています。

氷見カレーの広がり

2011年には、氷見カレーを応援する有志が集まり「氷見カレー部」が発足。毎月、部員たちが集まって食べ歩きを楽しむなど、その活動は活発です。また、姉妹都市である長野県大町市のカレーイベントに参加したり、地元のリンゴやミニトマトを使ったレトルトカレーを開発したりと、地域振興にも貢献しています。このレトルトカレーは、氷見市のふるさと納税の返礼品にも選ばれています。

さらに、2021年には日清食品から「カップヌードル 氷見カレービッグ」が発売され、大きな話題となりました。この商品は、富山県出身のバスケットボール選手、八村塁選手が関わっており、彼の顔がパッケージにデザインされています。このように、氷見カレーは、地元だけでなく全国的にもその名を知られるようになっています。

氷見カレーの特徴

氷見カレーの定義は、前述の通り「氷見産の煮干しを使うこと」のみです。そのため、具材には大きな制約がなく、氷見牛を使ったものから魚介類をふんだんに使ったものまで、非常にバラエティ豊かです。また、カレーライスだけでなく、カレーうどん、カレーラーメン、カレーハンバーグ、カレーパスタなど、様々なアレンジが楽しめるのも魅力です。

氷見市内のほとんどの店舗で氷見カレーが提供されていますが、隣接する高岡市の「盛盛」では、ご当地グルメである氷見うどんを使った「氷見カレーうどん」を味わうことができます。まさに、地域を代表するグルメとして、その地位を確立しています。

氷見カレーのさらなる展開

近年では、氷見カレーの公式キャラクター「ヒミオ」が誕生し、関連グッズも販売されるようになりました。また、会員や一般向けに「にぼしこ」という商品も販売され、その人気はますます高まっています。

氷見カレーは、その独特の風味と多様なアレンジで、地元の人々だけでなく、多くの観光客を魅了しています。今後も、新たな展開が期待されるご当地グルメの一つです。

まとめ

氷見カレーは、氷見産の煮干しをベースにした、ユニークなご当地カレーです。その定義の幅広さから、様々な具材や調理法で楽しむことができ、地元の人々はもちろん、観光客にも愛されています。レトルトやカップ麺など、手軽に楽しめる商品も登場し、その人気は全国に広がっています。氷見を訪れた際には、ぜひ一度、この独特な味わいを体験してみてください。

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