永和 (後秦)

永和（えいわ）とは：後秦・姚泓の時代の元号

永和（えいわ）は、中国の五胡十六国時代に、後秦の君主であった姚泓（ようこう）の治世において使用された元号です。その期間は416年2月から417年8月までと、比較的短い期間でした。

永和の時代背景：五胡十六国時代とは

五胡十六国時代は、西晋滅亡後から北魏による華北統一までの期間を指します。この時代は、匈奴、羯、鮮卑、氐、羌といった北方民族（五胡）が中原に侵入し、各地で政権を樹立、興亡を繰り返した激動の時代でした。後秦もその一つで、氐族の姚氏によって建てられた国です。

姚泓と後秦

姚泓は、後秦の第2代君主である姚興（ようこう）の子として生まれました。姚興の死後、後を継いで皇帝となりますが、在位中は国内の混乱や東晋からの侵攻に苦しめられ、国力は衰退しました。最終的には東晋の劉裕（りゅうゆう）によって攻め滅ぼされ、後秦は滅亡しました。

元号：永和の意味

元号は、中国やその影響を受けた国々で使用された紀年法の一つで、君主の代替わりや慶事などをきっかけに改元されました。「永和」という元号には、どのような意味が込められていたのでしょうか。短い期間ではありましたが、姚泓が平和な時代を願って定めたものと考えられます。

西暦・干支との対照表

まとめ

永和は、五胡十六国時代の後秦という激動の時代に使用された元号であり、その背後には姚泓という君主の苦悩と、平和への願いが込められていました。短い期間ではありましたが、歴史の一幕を飾る元号として、その名を残しています。

参考文献

『中国歴代年号考』李崇智（中華書局 2004年）

関連項目

永和

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