永澤陽一

永澤陽一：日本のファッション界を牽引するデザイナー

永澤陽一氏は、1957年京都府生まれのファッションデザイナーであり、現在国際ファッション専門職大学国際ファッション学部長を務めています。その経歴は、日本のファッション史において重要な位置を占める数々の功績で彩られています。

1980年、名古屋モード学園卒業後、永澤氏はフランスへと渡ります。そして同年、伝説的なデザイナーである熊谷登喜夫氏のブランド「TOKIO KUMAGAI ABC DESIGN PARIS」に入社。パリで研鑽を積み、卓越したデザインセンスを磨いていきました。

熊谷氏の急逝後、1987年にはチーフデザイナーとしてブランドを引き継ぎ、「TOKIO KUMAGAI」の伝統と革新を担う存在となります。1988年から7シーズンにわたり東京コレクションに参加し、その高いデザイン力で業界に大きなインパクトを与えました。その後、同ブランドを退社。

1991年には帰国し、株式会社STILを設立。自身のブランド「YOICHI NAGASAWA COLLECTION」を発表し、クリエイティブディレクターとして活躍を始めます。翌1992年には、誰もが知るブランド「無印良品」の衣料ディレクターに就任(～2002年)。シンプルながらも洗練されたデザインで、無印良品の衣料ラインを大きく発展させました。1993年には「NO CONCEPT BUT GOOD SENSE」を発表し、その独創的なデザインは高い評価を受けました。

1996年には、パリコレへの挑戦を果たし、グローバルな舞台で日本のファッションを世界へ発信しました。その後も、教育者としての道を歩み始め、2005年には金沢美術工芸大学大学院ファッションデザインコースの専任教授に就任。後進の育成にも力を注ぎました。2019年には、国際ファッション専門職大学国際ファッション学部教授に就任し、現在に至ります。

永澤氏の活躍は、アパレル業界にとどまりません。スポーツブランド「NEW BALANCE」の企画・プロデュースや、東京地下鉄株式会社（東京メトロ）の制服デザインなど、多岐にわたる分野でその才能を発揮しています。これらの活動からも、永澤氏のデザインに対する幅広い知識と深い洞察力が伺えます。

その功績は高く評価され、1994年には毎日ファッション大賞新人賞、2004年には第22回毎日ファッション大賞を受賞するなど、数々の賞に輝いています。現在も国際ファッション専門職大学国際ファッション学部長として、日本のファッション界を牽引する存在であり続けています。永澤陽一氏の今後の活躍にも、目が離せません。

受賞歴

1994年：毎日ファッション大賞新人賞
2004年：第22回毎日ファッション大賞

関連人物

熊谷登喜夫
松島正樹

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