永遠と名づけてデイドリーム

シングル「永遠と名づけてデイドリーム」

「永遠と名づけてデイドリーム」は、1991年12月12日に小室哲哉によってリリースされた5作目のシングルです。この楽曲は、同月26日にリリースされるアルバム『マドモアゼル・モーツァルト』からの先行カットとして発表されました。

小室は、この曲を制作する際に「1曲だけは歌付きの曲にしたい」との思いを持っていました。メロディが心に残り、歌いやすいという理由から、この楽曲を選んだといいます。歌詞の中で描かれる主人公は、名は知られぬ一人の芸術家を象徴し、彼は小室自身やモーツァルトのように、誰にでもなりうる存在として表現されています。小室はこの楽曲を通して、ある意味でのラブソングを作り上げました。

『マドモアゼル・モーツァルト』は音楽座によるミュージカルであり、小室が劇中音楽を手掛けました。この作品は上演後に音楽座が解散するものの、2008年12月にはRカンパニーによって12年ぶりに再演が行われました。しかし、再演準備中に小室逮捕のニュースが流れたため、主催するテレビ局は降板し、多くの宣伝契約が破棄されるなど、厳しい状況での再演となりました。

このシングルには、C/Wとして「マドモアゼル・モーツァルト」のテーマも収録されており、由緒ある楽曲の一環とされています。さらに、星野真里が別の歌詞をつけた「永遠の海」として、この楽曲を2001年にカバーしました。このカバーの作詞は、原曲と同じく坂元裕二が担当しています。

興味深いことに、坂本龍一の娘であり、小室の音楽に強い影響を受けた坂本美雨もこの楽曲のファンです。彼女は自身のライブでも何度もこの曲を取り上げ、2013年6月26日にリリースされたベストアルバム『miusic The best of 1997-2012』に初めて音源化されました。また、小室のソロアルバム『Digitalian is eating breakfast 2』でも彼女は歌唱に参加しています。

小室哲哉は、2015年2月25日に放送された音楽番組『スカパー!音楽祭』（BSスカパー!）において、武部聡志のピアノ演奏に合わせてこの楽曲を披露しました。この時、彼は番組の大トリとしてこの楽曲を演奏し、多くのファンにその魅力を再確認させました。

「永遠と名づけてデイドリーム」は、今もなお多くの人に愛され続け、多くのアーティストによってカバーされている、時代を超えた名曲といえるでしょう。

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