汐留タワー

汐留タワーの魅力と歴史

汐留タワー（しおどめタワー）は、東京都港区東新橋の汐留エリアに位置する、超高層複合ビルです。2003年に竣工したこの建物は、オフィスとホテルを一体化させており、その設計・施工は鹿島が一手に引き受けました。タワーは地下4階、地上38階の構造を持ち、多くの受賞歴があります。特に第43回空気調和・衛生工学会賞や2004年度グッドデザイン賞など、数々の賞を受けており、そのデザイン性と機能性が高く評価されています。

建設の背景と特徴

汐留タワーは、旧国鉄汐留貨物駅跡地を含む広大な再開発エリア「汐留シオサイト」に建設されました。再開発計画は当初から大胆なものであり、オフィスとホテルが共存するように設計されていました。このタワーの上層部には「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 東京汐留」が位置し、下層部には資生堂のオフィスが構えています。建物のデザインは、周囲の都市景観との調和を意識し、低層部は特に隣接する「日本テレビタワー」と連携した広場計画を採用しています。また、1階にはホテルとオフィスの独立したエントランスが設けられ、それぞれの機能に応じた美しいランドスケープが配置されています。

外装デザインと素材

汐留タワーの外装には、愛知県常滑で焼かれたテラコッタタイルが使用されています。このテラコッタは、化粧品会社資生堂の「素肌」を連想させる特徴を持つ素材であり、ビル全体に温かみのある印象を与えています。これにより、汐留タワーは単なるビルではなく、周囲の環境との調和を図りつつ、個性的な存在感を放つ建物となっています。

ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 東京汐留の詳細

タワーの上層部に位置する「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 東京汐留」は、2003年に開業し、2020年に名称変更が行われました。このホテルは490室の客室を備えており、地下2階にはスパやジム、ショップも併設されています。特に1階には専用エントランスがあり、訪れるゲストに特別な体験を提供しています。また、24階から上は宿泊施設となっており、都会の喧騒から離れたリラクゼーション空間が広がっています。

資生堂汐留オフィスの特徴

汐留タワーの下層に位置する資生堂汐留オフィスは、銀座に点在していたオフィスの統一を目的に設立されました。このオフィスは「知的生産センター」としての役割も担い、先進的なデザインに仕上げられています。オフィス階は上下をひとまとまりにする設計で、中間に吹き抜けの「オフィスガーデン」が設けられています。これにより、社員がリラックスできる空間が広がり、コミュニケーションの場としても機能しているのです。

汐留タワーは、その洗練されたデザインや機能性から、多くの人々に愛され続けている建物です。オフィスとホテルという相反する機能を一体化させることで、都市の新たなランドマークとしての地位を確立しています。

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