江の島灯台

江の島灯台：歴史と変遷

江の島灯台は、神奈川県藤沢市の江の島に位置する灯台で、その歴史は、第二次世界大戦前に二子玉川園内に設置された遊戯施設「読売大落下傘塔」にまで遡ります。この塔は戦後に解体され、その資材を再利用して建設されたのが、初代の江の島灯台、当時は「読売平和塔」と呼ばれた灯台でした。この灯台は1951年3月25日に設置され、当初は白い三角やぐら型の構造で、平均水面上97.5mの高さから25.5海里の範囲を照らす、毎10秒に1回閃光する灯台でした。

旧灯台の変遷

1976年には、灯台の等級と灯質が一時的に変更され、毎20秒に1回の閃光に変更されました。その後、1980年には位置などの補正が行われ、高さが地上から構造物の頂部まで46m、平均水面上から灯火まで103mとなりました。1982年には、光度と光達距離が変更され、光度は6,400カンデラ、光達距離は19.5海里となりました。その後、1983年には等級と灯質が変更され、毎10秒に1回の閃光に戻りました。2002年4月には、位置の変更や等級と灯質の削除が行われ、実効光度44万カンデラ、光達距離23海里の単閃白光灯台となりました。

現灯台：江の島シーキャンドル

2002年5月には、現在の江の島灯台の建設が開始され、同年の12月31日に江ノ島電鉄開業100周年記念事業のフィナーレとして点灯式で初点灯しました。2003年1月1日には、新たな江の島灯台が本格的に稼働を開始し、その位置、塗色、構造、光度、高さが変更されました。現在の灯台は白色のやぐら型で、地上から構造物の頂部まで60m、平均水面上から灯火まで107mの高さから、実効光度39万カンデラの光を放っています。また、2003年4月29日には江の島観光灯台として展望台がオープンしました。その後、2010年10月には、その独特の形状から「江の島シーキャンドル」という愛称が公募により決定しました。

江の島シーキャンドルの特徴

江の島シーキャンドルは、灯台としての役割だけでなく、観光施設としての側面も持ち合わせています。展望台からは、相模湾や富士山などの美しい景色を一望できます。また、夜間にはライトアップされ、ロマンチックな雰囲気を醸し出します。江の島を訪れる多くの観光客にとって、この灯台は欠かせない観光スポットとなっています。

基本情報

所在地：神奈川県藤沢市江の島
構造：白色やぐら形
高さ：地上から構造物の頂部まで60m、平均水面上から灯火まで107m
光度：実効光度39万カンデラ
光達距離：不明
愛称：江の島シーキャンドル

関連情報

神奈川県の灯台一覧
江の島エスカー
* 外部リンク：江の島シーキャンドル

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