江別市旧町村農場

江別市旧町村農場

江別市旧町村農場（えべつしきゅうまちむらのうじょう）は、北海道江別市のいずみ野に位置する資料館で、地域の酪農の歴史を伝えることを目的に設立されています。一般的には「旧町村農場」として知られています。この資料館は、北海道の酪農の先駆者である町村金弥の長男、町村敬貴が1928年に建設したもので、彼はアメリカの酪農技術を日本に導入した人物です。

設立と移転

旧町村農場は、もともと対雁地区に設立さ れ、その後1992年に篠津地区に移転されました。江別市は、歴史的な酪農景観を保存するため、1995年に寄贈を受け、創建当初の姿に復元しました。そして、これが1996年から一般公開されている施設の基盤となりました。 本館には、旧町村邸、第一牛舎、製酪室、屋外トイレなどが含まれ、訪問者は昭和初期の酪農機具や酪農体験、地元の製品の購入などができるようになっています。

運営の変化と市民のニーズ

旧町村農場は、江別市の条例に基づいて江別河川防災環境事業協同組合が指定管理者として農場の運営を行っています。来場者数は2012年度に約12,000人を記録したものの、2021年度には約2,800人まで減少しました。このため、市は施設をより多くの人々に利用してもらうために、内装や機能の改善に取り組む方針を示しています。さらに、2024年6月には外壁や屋根の補修に加えてデジタル展示の拡充、授乳室の設置などを進め、リニューアルオープンを果たしました。

リニューアルオープンの内容

今回のリニューアルでは、長年の運営の中で発生した老朽化に対処するための大規模改修工事が行われました。また、市民としても楽しめるよう様々な意見を取り入れながら、快適に利用できる多目的スペースの整備や、文化芸術活動のサポートが行われました。

アクセスと開館情報

江別市旧町村農場は、江別市いずみ野に所在し、アクセスは複数のバス路線が利用できます。開館時間は午前9時から午後5時までで、毎週月曜日は休館となっています。入館料は無料です。

まとめ

江別市旧町村農場は、北海道の酪農文化を育んできた歴史ある施設であり、市民に広く親しまれる場所を目指して進化を続けています。リニューアルを経て、進化したこの資料館は、訪れる人々にとって新しい発見の場となるでしょう。温かい自然に囲まれた空間で、ぜひ酪農の魅力を体験してください。

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