江戸川区立図書館

江戸川区立図書館の概要

江戸川区立図書館は、東京都江戸川区が設立し運営する公共図書館であり、その目的は地域住民の学びと知識の向上を支援することです。2019年4月1日現在、江戸川区には中央図書館をはじめ、9つの地域図書館と2つのコミュニティ図書館が存在し、合計で12館の図書館が地域の文献提供を行っております。

図書館の所蔵資料数は非常に充実しており、一般図書は約110万冊、児童図書は約43万冊を誇ります。これにより、人口1人あたり2.2冊の図書が提供されており、さらに貸出件数は年間で約469万件に達しています。これは、江戸川区の人口に対して平均6.7冊が貸し出されていることを示しています。特に、児童書の貸出率は高く、平成20年度には4割に達し、東京都区部で最も良好な結果を示しています。

地域の図書館のなかで、最も古いのは1946年に設置された小岩図書館であり、地域の人々に長年親しまれてきました。一方、最も新しいのは2010年に開館した篠崎子ども図書館で、小さな体験を通じて子どもたちの読書教育を支えています。また、中央図書館は最大の面積を持ち、最も多くの資料を有していますが、篠崎子ども図書館は面積が最も小さいです。コミュニティ図書館についても、地域密着型のサービスが展開されています。

江戸川区は、2001年以降、図書館業務の電子化を進め、利用者に便利なサービスを提供しています。具体的には、「江戸川Web図書館」を設け、インターネットを通じて資料の検索や予約ができる環境を整えました。2004年からは、全てのコミュニティ図書館でもこのWeb図書館を利用可能になり、利用者の利便性はさらに向上しました。2010年には新しいシステムが導入され、ウェブサイトから貸出期限を簡単に延長することもできるようになりました。

さらに、指定管理者制度を導入し、各図書館の運営が外部に委託されています。篠崎図書館は2008年から「篠崎SAパブリックサービス」という組織によって運営されており、他の図書館も図書館流通センターや共同企業体に運営が任されています。このため、運営の効率化が進み、閉館時間も延長されるなどサービスの充実が図られています。

江戸川区は東京の地域の中では図書館の数が少ない自治体という認識がありますが、近年は図書館の建て替えや増設、複合施設化に努めてきました。その一例として、2012年1月には小岩図書館が新築移転し、地域へのサービスの質が向上しました。

江戸川区立図書館の一覧

• - 中央図書館
• - 小岩図書館
• - 松江図書館
• - 小松川図書館
• - 篠崎図書館
• - 葛西図書館
• - 西葛西図書館
• - 東葛西図書館
• - 東部図書館
• - 篠崎子ども図書館
• - 鹿骨コミュニティ図書館
• - 清新町コミュニティ図書館

参考リンク

• - 江戸川区立図書館公式サイト

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