池上礼一

池上礼一：プロサッカー選手から指導者へ

池上礼一（いけがみ れいいち）は、1983年7月12日生まれ、千葉県千葉市出身の元プロサッカー選手であり、現在は指導者として活躍しています。主にミッドフィルダー（MF）としてプレーし、そのユーティリティ性の高さでチームに貢献しました。

プロ入り前

池上は小学校1年生の時にサッカーを始め、習志野高校時代には主将を務め、高校総体でベスト8に進出しました。2002年には仙台大学に進学し、1年次からレギュラーとして活躍。3年次にはデンソーカップで優秀選手に選ばれ、ユニバーシアード日本代表として優勝を経験しました。大学の同期には大橋良隆選手がいます。

2005年には、JFA・Jリーグ特別指定選手としてFC東京に加入。Jサテライトリーグで2得点を挙げるなど、その実力を示し、翌2006年からの正式加入が決定しました。

プロ選手時代

2006年、FC東京でプロとしてのキャリアをスタートさせました。同年の天皇杯で公式戦初出場を果たしましたが、グロインペイン症候群や膝の怪我に苦しみながらも、ボランチやサイドバックなど複数のポジションで練習を重ねました。2007年にはリーグ戦で先発デビューを果たし、原博実監督から高い評価を得ましたが、原監督の退任により、再び控えに戻ることとなりました。2008年8月からはザスパ草津へ期限付き移籍しましたが、FC東京、草津ともに契約満了となり、チームを離れました。

2009年、FC刈谷に移籍。浮氣哲郎監督の下、JFL開幕から2試合連続ゴールを決めるなど好調なスタートを切りましたが、試合中に右脛・腓骨々幹部骨折という重傷を負い、戦線を離脱。怪我の回復が思わしくなく、2010年1月にFC刈谷を退団しました。

その後、実家でリハビリを続け、2010年5月からはFC岐阜の練習に参加。同年6月に正式契約を結びました。倉田安治監督からは、「ポジショニングが良い」「的確なコーチングができる」「タメを作ったり、パスとサポートができる」と評価され、ボランチのレギュラーとして活躍しました。2011年には監督交代もあり出場機会が減少し、同年末に契約満了によりチームを去りました。

現役引退後

2012年、現役引退と同時にFC岐阜U-18のコーチに就任。また、岐阜放送でFC岐阜の試合解説も担当しました。2013年からはFC東京の下部組織でコーチを務め、2014年からは明治大学サッカー部のコーチも兼任しました。

2020年、立教大学体育会サッカー部の監督に就任。2023年12月に退任し、2024年からは立命館大学体育会サッカー部の監督に就任しました。

エピソード

池上は、憧れの選手としてカズ（三浦知良）、ロベルト・バッジョ、三浦文丈を挙げており、目標とする選手にはエドガー・ダーヴィッツを挙げています。

所属クラブ

ユース経歴
千葉市立さつきが丘東小学校 (さつき東FC)
千葉市立さつきが丘中学校
習志野市立習志野高等学校
仙台大学
2005年 FC東京 (特別指定選手)
プロ経歴
2006年 - 2008年 FC東京
2008年8月 - 12月 ザスパ草津 (期限付き移籍)
2009年 FC刈谷
2010年6月 - 2011年 FC岐阜

個人成績

特別指定選手としての出場はなし。

出場歴

2006年11月05日：公式戦初出場 - 天皇杯4回戦 vsバンディオンセ神戸 (味の素)
2007年03月25日：ナビスコカップ初出場 - グループリーグ第2節 vs大分トリニータ (味の素)
2007年11月18日：Jリーグ初出場 - J1第32節 vsガンバ大阪 (味の素)
2009年03月15日：JFL初出場・初得点 - JFL第1節 vsアルテ高崎 (刈谷)

代表歴

ユニバーシアードサッカー日本代表
2005年 - 第23回夏季ユニバーシアード (背番号6・4試合出場0得点)

指導歴

2012年 FC岐阜 U-18コーチ
2013年 - 2019年 FC東京 普及部コーチ、U-18コーチ
2014年 - 2018年 明治大学体育会サッカー部コーチ (兼務)
2020年 − 2023年 立教大学体育会サッカー部監督

池上礼一は、選手としてだけでなく、指導者としてもその才能を発揮し、サッカー界の発展に貢献しています。

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