池田美代子

池田美代子：児童文学の世界に彩りを添える作家

池田美代子さんは、1963年大阪府生まれの児童文学作家です。日本児童文学者協会の創作教室で小説を学び、2001年に『占い魔女は消えた』でデビューを果たしました。創作集団プロミネンスにも所属し、精力的に作品を発表しています。

幅広いジャンルと人気シリーズ

池田さんの作品は、ファンタジー、ミステリー、ホラーなど多様なジャンルに渡り、年齢層も幅広くカバーしています。中でも特に人気が高いのは、以下のシリーズです。

妖界ナビ・ルナシリーズ

このシリーズは、異世界を舞台にした冒険物語で、多くの読者から高い評価を得ています。岩崎書店から刊行されたI期、そして体調不良による中断を経て、講談社の青い鳥文庫からII期が再開されました。I期とII期の両方に加え、フォア文庫版を底本に修正を加えた新装版も刊行されています。愛蔵版も発売されており、シリーズ全体の完成度の高さを感じさせます。

I期（岩崎書店/フォア文庫）
『解かれた封印』
『人魚のすむ町』
『黒い森の迷路』
『火をふく魔物』
『光と影の戦い』
『赤い花の精霊』
『青き龍の秘宝』
『白銀に光る剣』
『なぞの黒い杖』
『黄金に輝く月』
各巻愛蔵版
II期（岩崎書店/フォア文庫、のち青い鳥文庫）
『妖界への帰還』
『果て遠き旅路』
さらに続く作品群

摩訶不思議ネコ・ムスビシリーズ

こちらは、不思議な猫ムスビが主人公のファンタジーシリーズです。講談社の青い鳥文庫より刊行され、こちらも多くのファンを獲得しています。

『秘密のオルゴール』
『迷宮のマーメイド』
『虹の国バビロン』
『海辺のラビリンス』
『幻の谷シャングリラ』
『太陽と月のしずく』
『氷と霧の国トゥーレ』
『白夜のプレリュード』
『黄金の国エルドラド』
『砂漠のアトランティス』
『冥府の国ラグナロータ』
『遥かなるニキラアイナ』

その他の代表作

上記のシリーズ以外にも、『まひるの怪奇モノがたり』シリーズ（岩崎書店/フォア文庫）、海色のANGELシリーズ（講談社/青い鳥文庫）、劇部ですから!シリーズ（講談社/青い鳥文庫）、青い鳥文庫版小説美少女戦士セーラームーン（講談社/青い鳥文庫）、エンマ先生の怪談帳シリーズ（講談社/青い鳥文庫）など、多くの作品を発表しています。『まひるの怪奇モノがたり』シリーズは、『占い魔女は消えた』と『呪われた鏡』を文庫化したものから始まりましたが、その後は続刊が出ていません。

病気と復帰

池田さんは、一時期体調不良により『妖界ナビ・ルナ』シリーズII期の出版を中断せざるを得ませんでした。しかし、その後見事に復帰を果たし、シリーズの執筆を再開しています。この出来事は、多くのファンにとって大きな喜びとなりました。

まとめ

池田美代子さんは、多様なジャンルで数多くの作品を生み出し、幅広い読者層に愛される児童文学作家です。その作品には、冒険、ファンタジー、ミステリー、そして心温まる物語が詰まっており、子供たちの心を豊かにする力を持っています。今後も、彼女からの新しい作品に期待が高まります。

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