河上敬也

河上敬也：不屈の野球指導者

河上敬也（かわかみ たかや）は、1959年4月1日生まれ、北海道小樽市出身の野球指導者です。高校野球の監督として長年活躍し、独立リーグの監督も務めました。2024年からは再び高校野球の指導者として、情熱を注いでいます。

球歴と指導者としての出発

現役時代は外野手としてプレーしていました。北照高校時代は、夏の南北海道大会準決勝で敗退。1977年に北照高校を卒業後、札幌大学経営学部経営学科に進学し、1981年に卒業。その後、北海道教育大学札幌校の聴講生となり、母校である北照高校の硬式野球部監督に就任しました。

1983年に聴講生を終え、北照高校の保健体育教諭（後に特任講師）となりました。

北照高校監督時代

河上監督は、1991年夏の甲子園に小樽支部代表として初出場。2000年春には甲子園初勝利を達成しました。春5回、夏3回の甲子園出場に導き、2010年春、2013年春にはベスト8に進出。米野智人など、12人の選手をプロ野球界に送り込みました。しかし、2014年9月、部員への体罰が発覚し、停職処分を受け、2015年3月1日に監督を退任しました。

再起への道

北照高校退職後、河上氏は野球を学ぶために、道内の公立高校のグラウンドを視察したり、アメリカに野球留学をしたりしました。2016年3月には、兵庫県の通信制高校である相生学院高校の硬式野球部監督、ならびに多可校の副校長に就任。同校の野球部を強化しようとしましたが、2017年4月15日付で退任しました。

体調を崩したこともあり、相生学院退任後は、ニセコ町のコンドミニアムで清掃のアルバイトをしていました。しかし、2021年12月、北海道フロンティアリーグの美唄ブラックダイヤモンズから初代監督のオファーを受けます。家族の応援もあり、2022年1月31日に監督に就任。地域活性化を目標に掲げましたが、チームは3位に終わり、1年で退任しました。

高校野球への復帰

美唄の監督在任中から、北海道札幌あすかぜ高校硬式野球部の監督就任の依頼を受けており、2023年12月から学生野球資格回復制度の研修会を受講。2024年2月2日に資格を回復し、同年4月から札幌あすかぜ高校の監督に就任しました。9年ぶりに北海道の高校野球の現場に戻り、指導者としての情熱を再び燃やしています。

人物像と指導哲学

河上氏は、尊敬する人物として元箕島高校監督の尾藤公氏、元横浜高校監督の渡辺元智氏を挙げています。2023年には腰のヘルニアの手術を受けました。

彼の指導は、技術指導だけでなく、人間教育にも重きを置いています。選手一人ひとりの個性を見抜き、その才能を最大限に引き出すことを目指しています。

指導実績

甲子園大会
春：出場5回、5勝5敗
夏：出場3回、0勝3敗
通算：出場8回、5勝8敗
明治神宮大会
秋：出場4回、3勝4敗
通算：出場4回、3勝4敗

主な教え子

米野智人

詳細情報

* 背番号：78（2022年）

河上敬也氏は、数々の苦難を乗り越え、再び高校野球の指導者として新たな挑戦を続けています。彼の情熱と経験は、次世代の球児たちに受け継がれていくことでしょう。

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