河内国の式内社一覧

河内国の式内社一覧

この一覧は、平安時代に編纂された『延喜式』の巻九と巻十に収録されている「神名帳」に記載された神社、いわゆる「式内社」のうち、河内国に分類される神社をまとめたものです。また、『延喜式』神名帳の編纂時には存在していたものの、同帳に記載されなかった神社、すなわち「式外社」についても補足しています。

式内社について

『延喜式』神名帳には、河内国において以下の神社が記載されています。

大社: 23座、13社 (うち名神大社は9座、4社)
小社: 90座、80社

合計で113座、93社の神社が、式内社として記録されています。

式内社とは、延喜式神名帳に記載された神社であり、当時の朝廷から重要な神社として認識されていたことを示します。特に大社は、朝廷からの信仰が厚く、国家的な祭祀が行われることもありました。名神大社は、その中でも特に霊験あらたかな神社として特別視されていました。

式外社について

式外社とは、『延喜式』神名帳が編纂された当時、存在していたものの、神名帳に記載されなかった神社のことを指します。これらの神社は、必ずしも重要度が低かったというわけではなく、様々な理由により記載が見送られたと考えられています。式外社の存在は、当時の神社の状況をより深く理解する上で重要な情報となります。

参考文献

この一覧を作成するにあたり、以下の文献を参照しました。

皇典講究所・全国神職会校訂『延喜式 上巻』（大岡山書店、昭和4年）
『延喜式 第2』（日本古典全集刊行会、昭和4年）
中世諸国一宮制研究会編『中世諸国一宮制の基礎的研究』（岩田書院、2000年）

これらの文献は、延喜式の原文や関連研究を収録しており、神社の歴史を理解するための基礎資料となります。

外部リンク

さらに詳しい情報や関連資料については、以下のウェブサイトをご参照ください。

河内国 式内社113座 - 國學院大學21世紀COEプログラム「神道・神社史料集成」

このリンク先では、河内国の式内社に関する詳細な情報が提供されており、研究や学習に役立ちます。

まとめ

この一覧は、河内国の古代における神社信仰の一端を示すものです。式内社、式外社、それぞれの存在意義を理解することで、日本の宗教史、地域史への理解を深めることができるでしょう。ぜひ、この情報を参考に、より深く神社の世界を探求してください。

もう一度検索